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日本株展望

日銀のETF買いタイミングをめぐる思惑

ZDNet Japan Staff

2016-08-23 11:56

 8月22日の日経平均は、前日比52円高の1万6598円だった。1ドル100円台でやや円安が進み、日経平均は上昇したものの、日中は薄商いで小動きに終始した。材料待ちで大きくは動きにくくなっている。日米金融政策が9月にどう動くか、あるいは動かないか、それでドル円がどう動くか見極めるまで日本株も方向感が出にくくなっている。

 日本株をさらに動きにくくしているのが、日銀の年6兆円の上場投資信託(ETF)買い付け宣言だ。日経平均が大きく下がると、日銀の買いが出ると考えられるので、売りを仕掛けにくくなっている。

 一方、日銀は、日経平均を押し上げるようなETF買いはこれまでやっていないので、現時点では上値追いの主体としては期待しにくくなっている。楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

日本株ETFの買い主体として日銀の存在がどんどん大きくなっている

 日本銀行は、これまで累計で約9兆円の日本株ETFを買い付けた。2015年から買い付けペースが上がっている。2016年7月の金融政策決定会合で年3.3兆円のETF買い取りを年6兆円に増額することを決めたので、2016年8月以降はさらに買い付けペースが速くなる見込みだ。

日本銀行による日本株ETFの累積買い付け額推移:2011年1月~2016年7月

日本銀行による日本株ETFの累積買い付け額推移:2011年1月~2016年7月
(出所:ブルームバーグ)

 ここから年6兆円のペースでETFの買い取りを続けると、保有残高は1年後に15兆円、2年後に21兆円、3年後に27兆円に達し、巨大な日本株の買い手となる。それだけに「どのような買い方をするのか」に注目が集まっている。

日経平均が「下がると買いを増やし、上がると減らす」パターンは維持されるか?

 日本銀行のETFの買い方に明確なルールはない。これまでの買い方を見ると、日経平均が下がった時に買いを増やし、上がると減らす傾向が鮮明だった。

日銀のETF月次買い取り額と日経平均の月次騰落率:2015年1月~2016年8月(22日まで)

日銀のETF月次買い取り額と日経平均の月次騰落率:2015年1月~2016年8月(22日まで)
(出所:日本銀行のデータより、楽天証券経済研究所が作成)

 ただし、年間6兆円買い付けるとなると、下がった時だけに買っているのでは足りなくなると考えられる。これまでのように「下がったら買う」だけでなく、「日経平均を押し上げるような買い方もするようになる」という見方も出ている。

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