サムスン電子傘下でITソリューションを手がけるサムスンSDSは現地時間8月23日、米国に拠点を置くビジネスアナリティクスベンダーSASの韓国法人SAS Koreaとの間で、ビッグデータのアナリティクスに向けた新たなソリューションの共同開発に向けた基本合意(MOU)を締結したと発表した。
両社の目指すアナリティクスシステムは、「SAS Enterprise Miner」と「SAS In-Database」とともに、サムスンSDSが自社開発したアナリティクスプラットフォーム「Brightics」を用いたものとなる。
今回のMOUによって両社は、SASが世界中の政府や企業を含む8万のクライアントで培ってきたノウハウと、サムスンSDSが大規模な企業グループ内で時間をかけて培ってきたビッグデータアナリティクス関連の実績を融合できるようになる。
また、今回のMOUによると両社は機械学習分野でも協力し、同分野における将来のビジネス機会を模索するという。
サムスンSDSはここ数年、セキュリティ分野からクラウド分野に至るまでのエンタープライズソリューションにおいて、データ関連を手がける世界中の大企業と提携することで、海外展開を推し進めようとしている。
同社は7月、英国に拠点を置くセキュリティ企業Darktraceへの投資を発表している。またその1カ月前には、アジア太平洋地域の顧客に対してクラウドソリューションを提供するために、SAPとパートナーシップ契約を締結したと発表している。
そして5月には、IBMとともにクラウドセキュリティソリューションを共同販売するというMOUを同社と締結している。
さらに2015年には、中国の物流市場に参入するために、Oracleとの間でMOUを締結したと発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。