ミドクラジャパン、IaaS向けネットワーク仮想化ソリューションの最新版を発表

NO BUDGET

2016-08-26 12:40

 ミドクラジャパンは、8月24日、ミドクラ・エンタープライズ・ミドネット(MEM)の最新リリースを発表した。MEMは、IaaS向けのネットワーク仮想化ソリューションで、最新版では、複数拠点間のOpenStackベースのクラウド接続性に関してより安定した仮想ネットワーク環境を提供する。

 MEMは、テナントごとのネットワーク制御を提供し、管理ツールであるMidoNet Managerを介して物理的なインフラを中断することなく、仮想化ネットワークを作成、変更できるようにする。また、仮想化ネットワークの高度な分析やエンドツーエンドの操作ツールを提供する。

 最新版では、拡張性、操作の簡易性およびセキュリティが強化されているが、それ以外にもルータピアリングによるマルチクラウド接続性や、ファブリックトポロジー対応のMEM Insights、コンテナオーケストレーションとの統合、メモリ使用のさらに効率性の追求などが加えられている。

 MEMのマルチクラウド接続は、OpenStackがデプロイされている複数の拠点にVXLANトネリングを利用してオーバーレイ接続する、「ルータピアリング」によって実行される。これにより複数拠点間の直接接続が可能となり、災害復旧シナリオでの頻繁なバックアップ操作の必要がなくなる。また、複数拠点に渡る制御トラフィックおよびブロードキャストストームを削減できる。

 MEM Insightsは、オーバーレイとアンダーレイで発生している現在および過去のイベント間の相互関係を見出し、一連のイベントおよびそのネットワーキングの問題、または障害を起こしている原因を分析できるようになる。

 コンテナオーケストレーションとの統合では、Kubenatesを始めとするあらゆるContainer as a Service(CaaS)プラットフォームにアジリティを提供する。他のコンテナネットワーキングの実装と違い、MEMはサブネットをネームスペースにより割り当てるため、ノードごとにいくつでも、ポッドを必要なだけ制限なしに放出できる。

 メモリ使用の効率性向上では、MidoNetエージェントで75%も改善された。VMがメモリをさらに効率的に使用することで、アプリケーションの安定性が増し、応答時間が改善される可能性が高い。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]