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日本株展望

大型株の優勢と米利上げ観測の関係

ZDNet Japan Staff

2016-08-26 11:39

 8月25日の日経平均は前日比41円安の1万6555円と小幅反落した。26日(米国時間)にジャクソンホール会議で予定されているイエレンFRB議長による講演を前に様子見姿勢や見送り感が強い中、為替も株式も狭いレンジでのもみ合いとなった。

 日銀のETF買入枠拡大による株価下支え期待が根強くなっているが、日銀は25日に707億円のETFを買い入れたことを公表した。このことについて、楽天証券経済研究所シニアグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

 6日の日本時間5時30分時点で、ドル円は100.56円、CME日経平均先物(9月限)は1万6500円で推移している。

大型株の優勢と小型株の劣勢

 米国では、低金利環境の下で景気が徐々に底堅さを増しており、主要株価指数は最高値圏で推移している。年末までにFRB(米連邦準備制度理事会)が追加利上げを実施するとの見方がいまだ有力である一方、日銀はしばらくマイナス金利と量的・質的金融緩和政策を続けていく見通しだ。

 こうした中、ドル円の下落(円高)一巡を指摘する見方と日銀によるETF買入枠拡大による物色期待で、7月以降はグローバル企業や金融業種の比重が大きいTOPIX大型株指数(東証コア30種や東証大型70種)が優勢を鮮明にしている(図表1)。

 一方、2016年上期(1~6月期)にパフォーマンスが比較的良好だった東証マザーズ指数、東証中型株・小型株指数が劣勢を余儀なくされていることには注意が必要だ。

図表1:規模別株式指数のパフォーマンス比較(16年下期)


(注)TOPIX(東証)規模別指数の時価総額規模
東証コア30種>東証大型70種>東証中型株>東証小型株
(出所)Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(7月初~8月25日)

日本株のバリュエーションを国際比較してみる

 TOPIX(東証)コア30種指数に象徴される大型株の優勢は、業績の安定を見込んだ上での割安感が見直されはじめたと言えそうだ。

 図表2が示す「世界の主要市場指数別バリュエーション比較」で見る通り、TOPIXコア30種の来期予想PER(約11.4倍)、PBR(約1.09倍)、配当利回り(約2.7%)など各種バリュエーション指標は、底堅さが見込まれる業績見通し(今期も来期も増益予想=Bloomberg集計による市場予想平均)を想定すれば、国際比較で見た割安感が目立ってくる。

 下期(7~12月期)入りした市場では、今期だけでなく来期の業績見通しも材料視されていくと考えられる。外部環境の安定が続くとの想定に立てば、大型バリュー(割安)株見直しに注目していきたい。

図表2:世界の主要市場指数別バリュエーション比較


(注1)「16年下期騰落率」は7月以降の指数騰落率、「16年上期騰落率」は1月から6月までの騰落率 (注2)増減益率(予)や予想PERはBloomberg 集計による指数別の市場予想EPS(1株当り利益)に基づく
(出所)Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(8月25日時点)

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