IBMがブロックチェーン技術をはじめ、新しい技術にフォーカスした事業部門「インダストリープラットフォーム(Industry Platforms)」を新たに立ち上げる。同事業部を率いるのは、グローバルビジネスサービス責任者のBridget van Krailingen氏だ。
Bridget van Kralingen氏。
インダストリープラットフォーム事業部の中心となるのは、「Watson Financial Services」、ブロックチェーン技術、戦略的提携となる。
van Kralingen氏はこれまでIBMグローバルビジネスサービスでシニアバイスプレジデントを務めていた。新しいポストでは、最高経営責任者(CEO)のGinny Rometty氏に報告することになる。IBMは以前からブロックチェーン技術をプッシュしており、企業がこの技術にオープンになるように働きかけていた。
ブロックチェーンは、取引のデジタルレッジャーを作成し、分散されたネットワーク上で共有するための技術である。ビットコインの台頭により人気が出てきた技術だ。
van Krailingen氏の異動にともない、グローバルビジネスサービス事業は元Accenture幹部のMark Foster氏が率いる。IBMはIoT、Watson、Watsonヘルスケアなどの事業部を動かすために多数の幹部を起用している。
従業員向けのメモで、インダストリープラットフォーム事業は「Watson、IBM Cloud、IBM Systems、ブロックチェーン、深い専門知識、パートナーと開発者のエコシステムを活用できる最適化されたプロセスと市場」にフォーカスするとIBMは記している。財務サービスはIBMにとって重要な業界で、ブロックチェーン技術が直接適用できる分野だ。IBMは、ブロックチェーンの利用を他の業界にも促す計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。