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課題解決のためのUI/UX

送り手と受け取り手のUX--コミュニケーションはどんなツールを経て今に至ったか

綾塚祐二

2016-09-01 07:00

 ICT(Information and Communication Technologies)と言われることもあるように、情報デバイスやネットワークの重要なアプリケーションの一つは人と人とのコミュニケーションの媒介である。

 地理的・空間的に離れた相手とのやりとり、時間的にも離れた相手とのやりとりなどのさまざまな場面でさまざまなタイプのツールが活用されている。

 それらのツールはそれぞれ、いろいろな課題を解決するとともに(特に広く使われるようになるに連れて)他のいろいろな課題を抱えてもいる。

 今回はそれをユーザー体験(User eXperience:UX)的な観点から考える。

遠隔コミュニケーションの基本的なメタファ:手紙、電話

 遠隔地の人物へ何らかの情報を伝達するための手段の基本は、文字や絵などの形で情報を紙や電子的な媒体に記録し(あるいは人が記憶することもあった)、相手のいる場所までそれを送り届ける、ということである。人手で手紙や書状などを運んだ昔から今に至るまでそこは変わらない。

 送り手、内容、受け取り手が存在し、システムとしての「届け先」が場所であったり、受け取り手に紐付いたデバイス、サービスのアカウントなどであったりする。

 手紙などはまとまった量の情報を伝え、それに対してまとまった量の返答をする、というコミュニケーション手段であるが、それと対照的なのが電話に代表される、リアルタイムに細かい量の情報を往復させる、同期的な、面と向かったときの会話に近いコミュニケーション手段である。技術の発展により遠隔地とのそうしたやり取りが可能となった。

 これが、コミュケーションのもう一つの基本的なメタファとなっている。送り手、内容、受け取り手が存在し…といった部分は手紙などと同じである。

電子メール、携帯メール、SNS

 テレタイプやテレックスなどを用いた通信、電報のような形態もあったが、コミュニケーションツールの大きな転換点は (インターネットの) 電子メールの普及であろう。

 書いて送るのも受け取って読むのも情報端末上で完結し、短い時間で届くので、手紙に対して大幅な時間的なコストや手間の (そしてもちろん金銭的コストも) 削減になる。

 電話ほどではないがリアルタイム性も高く (到達時間は保証されておらず、普及初期のころは数時間以上掛かる場合もあったが)、電話と違って受け取り手が都合のよいときに読めばよい非同期的なツールである。

 同じ「電子メール」といっても、据え置き型の端末にログインして使う場合と、常に持ち歩く携帯端末から使う場合とで意味合いもUXも変わってくる。

 電話でも、留守番電話の有無などによりUXは変わってくる。

 携帯端末で送受信するメールは使われ方としてもよりリアルタイム性が高くなり、短いメッセージのやりとりが多く使われる。

 電話のための端末でメールも扱えるようになったということも手伝い、手紙的なものに近いメディアであった電子メールが、より電話的なものに近い領域まで拡大したといえる。

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