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トーバルズ氏がLinuxとGPLについて真に思うこと - (page 4)

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2016-09-01 06:30

 Torvalds氏によると、SFCにおける過去最大の勝利は、BusyBox(組み込み環境向けのLinuxツールキット)を使用している企業に対してGPLへの準拠を強制したことだという。ただ同氏によると、開発者側は法廷で勝利したが、「数々の論争を引き起こし、個人開発者と企業開発者の双方、そしてユーザーが離れていってしまう事態となった。その結果、元々のメンテナーと法廷闘争を引き起こしたメンテナーの双方が、最悪だったと公の場で述べるに至った」という。

 従って、Kuhn氏の法的威嚇に対するTorvalds氏の答えは次のようなものだ。同氏は「この点は明確にしておきたい。訴訟は破壊行為だ。訴訟によって「保護」は実現しない。訴訟はコミュニティーを破壊する。そして信頼関係も破壊する。訴訟は、われわれが親しみを持って接することで何年にもわたって築き上げてきた信用すべてを台無しにするだろう」と述べている。

 要するに「訴訟(および訴訟の脅し)によって友人関係は築けない。単なるごろつきにしか見えない」というわけだ。

 Torvalds氏が好んでいるのは、Kroah-Hartman氏のアプローチだ。つまり、「われわれは水面下で企業に働きかけ、奇妙で正気の沙汰ではないように思えるこのライセンスが、法的な観点から見ただけでなく(企業はリスク管理という名の下で常に法律を無視しているのだ)、ビジネス上の観点から見ても、実際に準拠する価値があるという点を社内で納得してもらうということだ。自らの殻に閉じこもるのではなく、われわれと力を合わせれば、コストの低減や、大きな利益、優れた投資対効果を享受できるようになる」というわけだ。

 まとめると、Torvalds氏はGPLv2をサポートしている。彼がサポートしていないのは、GPLv2の準拠を求める強引なやり方だ。同氏の「強引なやり方」という言葉は、別の人にとって「いんぎん(無礼)なやり方」を意味しているのはもちろんだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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