ファーストサーバの「Zenlogicホスティング」、SSLサーバ証明書を無料で提供

NO BUDGET

2016-09-06 17:09

 ファーストサーバは「Zenlogicホスティングサービス」全メニューにシマンテックのSSLサーバ証明書を無料または特別価格で実装し、8月30日から提供している。利用に際しての設定費用は不要。

 Zenlogicホスティング利用者がウェブサイトの特性に応じて適切な種類のSSLサーバ証明書を選択できるよう、ラインアップを拡充した。シマンテックと子会社であるジオトラストが提供するSSLサーバ証明書をホスティングメニュー利用時に無料または特別価格で提供し、2016年度末までに1万サイトへの導入を目指すとしている。

 ファーストサーバが取り扱っているシマンテックグループのSSLサーバ証明書は以下の通り。同社が以前より取り扱っているシマンテックSSLサーバ証明書も引き続き利用可能となっている。

  • DV証明書(ドメイン認証)
    標準独自SSL=無料
    ジオトラスト クイックSSLプレミアム=年額1万3900円または月額2000円
  • OV証明書(企業認証)
    ジオトラスト トゥルービジネス=10月提供予定
  • EV証明書
    ジオトラスト トゥルービジネスwith EV=10月提供予定

 これらのラインアップではSSLサーバ証明書の申し込みからサーバへの設定までがシステム化されているため、Zenlogicホスティングの利用者は簡単かつスピーディに導入できる。加えて、盗聴やなりすましなどのセキュリティリスクから閲覧者を守り、Google検索順位の優遇効果などのメリットが期待される。

 ファーストサーバはシマンテックが進めている「Encryption Everywhere」プログラムに日本企業で初めて参加している。ファーストサーバは、日本市場でのSSLサーバ証明書の普及や拡大を進め、シマンテックと共同で“常時SSL”の啓蒙活動を推進するという。

 ウェブサイト全体をHTTPSで始まるURLにする常時SSL化への取り組みは近年、欧米を中心に企業や業界団体が推進しており、海外企業ではFacebookやTwitterに代表される大手ウェブサービスが対応を済ませ、国内企業ではYahoo! JAPANがニュースを含むすべてのサービスで対応することを発表している。

 ウェブサイトを常時SSL化する際にはウェブサーバにSSLサーバ証明書の導入が必要となるが、ファーストサーバは国内事業者として初となる無料SSLサーバ証明書「Let's Encrypt」の提供を2月から開始し、常時SSLを推進してきた。

 ファーストサーバは、シマンテックのEncryption Everywhereの戦略的パートナーシップのもとで両社共同の啓蒙活動を展開するほか、サービス連携によるSSLサーバ証明書の利用普及、拡大で国内での常時SSL化を一気に加速させていくとしている。

 今後、SSL利用時のウェブサイトの表示を高速化させる新しい規格である「HTTP/2」にも備えることができるとしている。HTTP/2は、ネットプロトコル「HTTP」の新版であり、ウェブアクセス高速化に効果があり、利用するためにはSSLサーバ証明書の利用が必要となっている。

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