Salesforce.comは米国時間9月1日、サードパーティーソフトウェアのパートナー企業とともに、企業向けビジネスインテリジェンス(BI)ツール「Wave Analytics」向けの20を超える新規アプリを発表した。これにより同社は、業界向けのBIツール分野においてさらなる進展を目指す。
これらのアプリ展開の一環として、同社は新たにB2Bマーケティング向けの「Wave for B2B Marketing」と金融サービス向けの「Wave for Financial Services Cloud」を発表した。
さらに同社は、「Wave Dashboard Designer」と「Wave Dataset Designer」も発表した。これらのツールを利用することで顧客は、Waveアプリの機能をカスタマイズしたり、部門や従業員の対象グループを指定できるようになる。
Waveは、企業に対してさらなるアナリティクス能力を提供するとともに、「Salesforce Analytics Cloud」のフロントエンドとしても機能する。その狙いは、企業向けのアナリティクス機能を業務プロセス内に埋め込むとともに、意識することなく使えるようにした、コンシューマーレベルのエクスペリエンスを生み出すというものだ。
SalesforceのWaveアプリは当初、販売やサービス、イベント監視向けとして提供されていた。
Wave for B2B Marketingにより、マーケターはリードのボリュームやCRMデータ、パイプライン、キャンペーンの反応を関連付けるとともに、「Google Analytics」 といったツールと連携できるようにもなる。
また、Wave for Financial Services Cloudにより、金融アドバイザーはクライアントを分類し、適切なサービスを提供できるようになる。
その他のアプリは特定の業界に向けたものとなっている。
Wave向けのサードパーティーアプリには以下のものが含まれている。
- 「Everis ehCOS Wave Analytics」:医療業界における患者管理や患者エンゲージメントを目的とする。
- 「ThinkLP Loss Prevention Analytics」:小売業界における万引きリスクなどの管理を目的とする。
- 「Vlocity Clickstream Analysis」:通信業界におけるヘルプコールの管理を目的とする。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。