IDCの調査によると、大企業、SMBなどによるIT支出は2020年に2兆7000億ドルに達する見込みだ。
IT支出の多くはディスクリート型製造、プロセス型製造、銀行、テレコムからという。この4業界だけで、予想されている金額の3分の1近くを占めるとIDCは予想している。
2020年までの期間でIT支出の増加率が最も高い業界はヘルスケアだ。5年間の年平均成長率(CAGR)は5.7%と予測されている。銀行、メディア、プロフェッショナルサービスはその次に高く、年平均成長率は4.9%と予想されている。
規模からみると、IT支出の45%は1000人以上の従業員を抱える大企業からだ。金融サービス、製造などの大産業は展開中のデジタル戦略の一部として、クラウド、モバイル、ビックデータに継続して投資するとIDCは述べている。
IT支出の大部分はソフトウェアに注がれる。ハードウェアも大きな貢献分野であることに変わりないが、コンシューマーによるPC、タブレット、スマートフォンへの支出が減っており、これがIT市場を弱くしているとIDCは分析している。
SMBカテゴリーは全体のIT支出のおおよそ4分の1を占めるが、規模の小さな企業がクラウド、機械学習といったエンタープライズレベルの技術に投資を行っており、この比率は今後増える可能性がある。
「データ分析、コラボレーションアプリケーションなどの新しいプロジェクトベースのイニシアティブにおけるエンタープライズの投資は今後も堅調で、第3のプラットフォームの技術とソリューションを迅速に受け入れるという点では中規模企業は特に敏捷に動く」とIDCで顧客インサイトと分析担当バイスプレジデントを務めるStephen Minton氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。