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製造業で進む高齢化--伝統的な手法から3D技術へ

日川佳三

2016-09-15 07:30

 「これまでは日本にメンテナンス拠点を置いていなかったが、2017年1月には千葉県成田市に従業員4人体制でメンテナンス拠点を開業する。日本で販売した3Dスキャナの台数は500から1000台。今後は、3Dスキャナの調整や修理を日本国内で行えるようになる。こうした投資によって、日本での売り上げを今後5年間で2倍に増やす」


米AMETEK上級副社長 Creaform事業部門代表 Martin Lamontagne氏

 米AMETEKの上級副社長でCreaform事業部門代表のMartin Lamontagne(マーティン・ラモンターニュ)氏は、2017年1月に予定している日本への投資計画について、こう説明する。「測定サービスなどはユーザーの現地で提供できるが、測定機器の調整や修理は日本ではできなかった。この体制を改善する」(Lamontagne氏)

 米AMETEKのCreaform事業部門は、持ち歩いて使えるハンディタイプの測定機器を開発・製造しているメーカー。主力製品の3Dスキャナ装置は、レーザー光やLED光を測定対象物に照射することによって、測定対象物の3D形状を測定する。マウスから小型飛行機まで、さまざまな大きさの製品を測定する。スキャナで測定したデータを活用するためのソフトウェアも提供している。

ハンディタイプの測定機器なら現場で部品の形状を測定できる

 Creaformの創業は2002年。測定器をハンディ化することがコンセプトだ。測定対象の部品を測定器の近くに持っていって測定するのではなく、測定器をハンディタイプとすることによって、測定器を部品の近くに持っていってその場で測定するとのアイデアを具現化している。

3Dスキャナを手に持って使い方を説明している
3Dスキャナを手に持って使い方を説明している

 創業当初は他社製の測定器を使って測定サービスなどを手掛けてきたが、2005年にはハンディタイプの測定器を開発し、市場に投入した。「Creaformのハンディタイプの初号機は、世界全体でもハンディタイプの第1号だった」(Lamontagne氏)。その後の10年間で25製品を発表しており、2016年の売上は過去最高の1億1000万ドルを予定する。

 測定機器の製品開発では、人間工学などのデザインを重視。「手に持ったときに安定して位置を固定できることが大切」だ。同社のハンディタイプの測定機器は、2015年と2016年にドイツのレッド・ドット・デザイン賞を受賞した。「最も優れたデザイン」だとアピールする。

非接触での測定が求められている

 メインの顧客は、自動車や航空宇宙を中心とした製造業。これら製造業のトレンドについては「高齢化が進んでいることから、伝統的な手法から最新の手法に変えることに注力している」と説明。「2010年代は3D技術の世紀。若い世代は3Dで素早く製品を設計・製造したいと考えている。ここに3Dスキャナが適する」(Lamontagne氏)

 洗練された形状やデリケートな仕上がりが求められるケースが増えたことで、非接触で測定する需要も高まっている。「20年前の製品はシンプルな形状だったが、現在は複雑な形状の部品を組み合わせている。このため、部品の誤差への要求が厳しくなっている。また、マット仕上げの製品などは、手あかが付いただけで製品として使えなくなる」(同)

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