セゾン情報システムズは9月13日に、ファイル転送ミドルウェア「HULFT」をはじめとするHULFTシリーズ製品のライセンス体系に、月額料金で利用可能なサブスクリプションライセンスを追加したと発表した。SaaS/PaaS/IaaSなどのクラウドサービスを運営しているサービスプロバイダー(xSP Partner)に向けて提供し、ユーザー企業は各サービスプロバイダーが提供するサービスメニュー内で、HULFTをはじめとするサブスクリプション対象製品を利用できるようになる。
サブスクリプションライセンスの対象製品はHULFTのほか、「HULFT-HUB」「HULFT-WebFileTransfer」「DataMagic」「SIGNAlert」で、価格はオープン。また付帯の製品サポートについては、クラウドサービスを提供するサービスプロバイダーのサポートメニューに準じる。
HULFTは1993年の発売以来、対応プラットフォームを拡張しながら業務システムのファイル転送に必要な機能を実装し続けているファイル転送ミドルウェア。集配信機能、集配信管理機能に加え、セキュリティ、ファイル転送前後の連携機能など、ファイル転送周辺に必要な機能を提供。業種・業界を問わず、43カ国8400社で18万1000本(2016年3月末現在)が利用されているという。
今回のサブスクリプションライセンスは、近年のクラウドサービス普及に伴い、オンプレミスだけでなくクラウド環境でHULFTを利用するユーザーが増えていることを受けてのもの。同社では2015年12月、HULFT販売パートナー向けの支援制度「HULFTPartners Program(HPP)」に、SaaS/PaaS/IaaS等のクラウドサービスを提供しているサービスプロバイダー向けの「xSP Partner」カテゴリを追加している。今回のサブスクリプションライセンスと合わせてパートナーの加入を推進することにより、取引プロセスの簡素化と利用方法の選択肢を拡大し、ユーザー企業にとってより利用しやすい環境を提供するとしている。