クラウドストレージ戦争に新たな展開があった。J.D. Powerの「2016 Cloud Storage Satisfaction Report」(2016年クラウドストレージ満足度調査)で、Boxが首位を獲得した。
レポートでは、Boxが有料クラウドストレージサービスプロバイダのランキングでトップに位置づけられており、特に価格、ストレージ容量、機能の豊富さ、ファイルのダウンロードおよびアップロードの速度、セキュリティなどの項目で高得点を上げている。
これはBoxにとってよい宣伝材料になるだろうが、必ずしも圧勝だったとは言えない。J.D. Powerのランキングでは、Boxのスコアは1000点満点中の879点だった。
Microsoftの「OneDrive」は872点の僅差で2位につけ、3位の「Amazon Web Services」のスコアは870点だった。「Dropbox」は858点のスコアで4位に入り、5位はAppleの「iCloud」で846点だった。Googleは上位5位までにランクインしなかった。
提供:J.D. Power
レポートによれば、顧客が特定のクラウドストレージベンダーを選択した理由として挙げることが多かったのは、使いやすさ、ブランドの評判、幅広いデバイスと同期できる機能、提供されているストレージの量だった。
J.D. Powerでシニアディレクター兼通信、メディア、テクノロジ担当プラクティスリーダーを務めるKirk Parsons氏は、「クラウドストレージプロバイダは、アクセスしやすく、さまざまなデバイスやプラットフォームで利用でき、消費者が妥当だと思う価格のサービスを提供することが重要だ。これらに加え、継続的に新しいサービスをやアップグレードを提供しているプロバイダは、顧客の満足感、ロイヤルティ、再購入の意向を高める上で有利になる」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。