大木豊成「Apple法人ユースの取説」

いま改めて、iPhone 7とiOS 10で公私混同してみないか - (page 2)

大木豊成

2016-09-26 07:00

大きく変わったホームボタン

 今回、iPhoneのデザインが変わっていないように見えるが、実際には大きく変わったのがホームボタンだ。デザインはそのままに、防水の意味を含めて物理的に押せないようになった。ただの平たい窪みになったのだ。


ホームボタンが物理的に押せない仕様に変わった
提供:CNET

 iOS 10では、ホームボタンをタッチするのではなく、押し込むことでロックを解錠することができ、またホームに戻ることができるようになっている。iPhone 6sまでのモデルでは、物理的に押し込むことになるのだが、iPhone 7では起動時に押し込むと振動で伝わる。これは、今までスマートフォンを使っていなかった法人ユーザー、特に中高年でも分かりやすいのではないだろうか。また、昔のiPhoneのようにホームボタンの隙間に埃が入ってしまうようなこともないので、故障も少なそうだ。

IP67とは防水だけではない

 今回、iPhoneは生活防水対応したのだが、対応したのは防水だけではない。「国際電気標準会議(IEC)」が規定した防水・防塵性能の等級を表わすもので、IPコードと呼ぶものがある。IPコードは、日本では「日本工業規格(JIS)」が採用しており、国内の製品でもよく使われている。「IP」の後ろの2ケタの数字のうち、前の数字は防塵性能の等級を表わし、うしろの数字は防水等級を表わしている。つまり、iPhone 7の場合は、前の数字「6」が「粉塵が内部に侵入しない」というものであり、うしろの数字「7」は「水深1mで30分間水中に浸かっても有害な影響がない」ということを表しているのだ。

 防水に加えて、防塵対応になると、オフィス勤務や営業などの仕事以外に、建築現場や道路工事現場といった、幅広い職場での利用が可能になる。今まで、iPhoneを使いたくても使えなかった、野外で仕事をする人たちにも、業務でiPhoneを利用することが可能になったのだ。この流れは、間違いなく次世代iPadにも踏襲されるであろう。


防水だけでなく防塵対応になり幅広い職場での利用が可能になった
提供:CNET

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