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オラクルとセールスフォースのAI--それぞれの優位性と展望 - (page 4)

Doug Henschen (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2016-09-27 06:00

EinsteinとAdaptive Intelligent Applicationsに対する筆者の見解

 Salesforceは現在、時間的な点で優位に立っており、Oracleよりも多くの機能をより早く市場に投入できるだろう。また、今のところ機械学習とAIの専門性でも優位に立っているようだ。一方、Oracleはこの分野における自社の資産と専門性に対して控えめな立場を取っており、機械学習の知的財産をオープンソース化することと、DatalogixやOracle Labsのデータ科学者について、そして広告やリアルタイムトレーディングシステム、予測モデリングを含むアプリケーション分野についてほのめかすにとどまっている。そして同社は、多層構造のニューラルネットワークよりも実用性の高いモデリングアプローチを組み合わせていると述べている。

 これは短期勝負ではなく長丁場になりそうだ。Salesforceは、雇用や買収によって専門性を獲得できると示して見せたが、コンピュート能力や、特にデータの収集は簡単ではなく高価なものとなる。その点はOracleに分があると言えるだろう。ODCには、BlueKaiやDatalogixが何年もかけて関係を培ってきた1500社以上の企業がデータのサプライヤーとして協力している。また、Oracleはコンピュート能力とコスト面でのメリットも有している。Salesforceは、Amazonの力を借りることになるだろう。詰まるところ筆者は、短期的にはSalesforceが有利だが、長期的にはOracleが有利になると考えている。

 顧客は今のところ、どの機能やアプリが無償で、あるいは有償で提供されるのかを見極めるべきだろう。両社とも、ある種の簡単な自動化やリコメンデーションといった機能を無償で提供する一方で、洗練された機能については有償で提供するという方針を持っているはずだ。また両社とも、シェアを獲得するために有益なAI機能を無償で提供するかもしれない。そして、製品シェアが獲得できた、あるいは製品が市場に浸透した段階で、業務時間の節約や効率向上に関する機能を有償化することも考えられる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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