海外コメンタリー

マイクロソフトが掲げる人工知能の大衆化に向けた4つの柱

Conner Forrest (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子 2016年09月30日 07時15分

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 Microsoftの最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏は米国時間9月26日、ジョージア州アトランタで開催中の技術カンファレンス「Microsoft Ignite」の基調講演で、同社の人工知能(AI)への取り組みを支える4つの柱について説明した。


提供:Microsoft

 Microsoftは引き続きAIに注力していくと述べたNadella氏は、イノベーションと題された基調講演で、AIの民主化を実現するための同社の取り組みを支える4つの柱としてエージェントとアプリケーション、サービス、インフラを挙げた。

 Nadella氏が基調講演の冒頭で述べたように、Microsoftの目標は「AIの民主化」だ。同氏は、Microsoftが「ゲームで人間を打ち負かせるようなAIを目指しているわけではない」という、Googleの「DeepMind」に対するちょっとした皮肉ともとれる発言を交えながら、同社の目標は人間や組織に力を与えるAIを実現することだと述べた。

 同社のAIプロジェクトが達成した成果には、「Windows 10」での手書き認識機能や、「Windows Hello」によるデバイスのアンロック機能などがある。とは言うものの、全体的なアプローチは最初の柱、すなわちエージェントから始まる。

 Nadella氏が言うところのエージェントとは、同社の「Cortana」のような知的エージェント(IA)のことだ。同氏はエージェントを、OS、ウェブに次ぐ3つ目のランタイム(編集部注:ここでのランタイムはプラットフォームの意)、すなわち人間とコンピュータのやり取りを仲介するうえでの支援となり得る新たな「組織化レイヤ」だと表現した。

 例を挙げると、Cortanaは機械学習機能によって、ユーザーが電子メールのやり取りのなかで約束したこと、例えば後で実行すると書いたことを理解し、その約束を遂行するよう促してくれる。またCortanaは、生活のあらゆる側面でコンピュータが活用されるように、ユーザーの趣味や、フィットネスの目標に焦点を当てるようになっている。

 アプリケーションという柱に関してNadella氏は、アプリケーションのインテリジェンスを向上させるうえでの手助けをしていきたいと説明した。同氏が最初に挙げた例は「SwiftKey」だった。MicrosoftはSwiftKeyにニューラルネットワークを搭載し、ユーザーが次にスワイプするであろう単語を予測する際の精度向上につなげようとしている。Nadella氏は、キーボードがデバイスに付属するものではなくなり、「キーボードはあなたに寄り添うものとなる」と述べた。

 またNadella氏によると、Microsoftは「Office 365」や「Skype」といった中核製品をよりインテリジェントなものにしていく計画だという。さらに同氏は、「Microsoft Dynamics CRM」に組み込まれるリレーションシップアシスタントを開発中であり、11月にリリースする予定だと述べた。

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