フロントエンドからバックエンドに至るまで単一の言語を使用できるという点はさらに意義深い。特に業界のさまざまな分野で技術者不足が叫ばれている現状を考えると、そのことは納得できるはずだ。開発者のスキルがさまざまな分野に適用できれば、開発者は企業にとってさらに価値ある存在となるはずだ。
IBMの記事には「Bluemix上のSwiftランタイムによって、企業の開発者らはクライアント側とサーバ側で同じ言語を使用できるようになるため、自らのスキルを横展開し、自らのコードを共有し、多くの企業が抱えているアプリやAPIのバックログを迅速に解消できるようになる」と記されている。
今回の動きは、2014年に端を発するIBMとAppleの提携に基づいたものだ。しかし、Business InsiderのJulie Bort氏が報じているように、Swiftがエンタープライズに広く普及していくうえで、安定性の問題がまだ残されているという。
まとめ
- IBMはBluemix上で動作するSwiftのランタイムをリリースし、Swift開発者がエンドツーエンドの開発を行えるようにした。
- これによりモバイル開発以外での利用が増加することで、エンタープライズにとってのSwiftの魅力が高まるはずだ。
- Swiftはエンタープライズアプリ開発で確固たる地位を獲得するうえで、安定性に関する懸念を解消する必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。