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日本株展望

日経平均先物12月限を見るときの注意点(その2) - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2016-09-29 11:21

なぜ、9月27日まで先物12月限の理論値は、日経平均より130円程度低い水準となるのか

 理由は9月中間決算での配当金にある。それを1つの例で説明しよう。

 9月9日から12月8日まで日経平均に投資したい投資家がいたとする。その投資家には、2つの方法が選択可能だ。

  1. 日経平均の採用銘柄すべてを指数構成比通りに買う方法
  2. それと同じ金額の日経平均先物(12月限)を買い建てする方法

 (1)と(2)の場合でリターンを比較すると、以下の通りになる。

  1. 9月9日~12月8日の日経平均の騰落+9月中間決算の配当金
  2. 9月9日~12月8日の日経平均の騰落のみ

 9月中間決算の中間配当金は、日経平均1単位に対して130円程度と予想されている。つまり、9月9日~12月8日の日経平均に投資する場合、現物を持っていた方が、配当金(130円)分リターンが高くなると考えられるのだ。したがって、日経平均先物(12月限)の理論値は、130円程度、日経平均より低くなるわけだ。

 ただし、9月28日以降は、理論値が日経平均とほぼ同値となる。9月27日までに株式を買えば、9月中間配当金を受け取る権利が得られる。ところが、9月28日は権利落ち日で、28日に買っても中間配当金を受け取る権利は得られない。

 つまり、9月28日~12月8日に日経平均に投資するならば、株式現物に投資しても先物に投資しても、リターンはほぼ同じになる。したがって、9月28日以降は、日経平均先物(12月限)はほぼ日経平均と同じ値で推移することになる。

 ここまで理解いただければ、まったく問題ない。さらに詳しい数式を必要とされる方は、以下の<参考>をご覧いただきたい。

<参考>日経平均先物(12月限)の理論値の計算方法

 詳しい説明は割愛する。計算式だけ掲載する。

 (日経平均先物12月限理論値)=(日経平均の値)-(12月8日まで日経平均現物を保有することで得られる配当金予想額)+(日経平均現物を購入するのに必要な現金を12月8日まで短期金融市場で運用した時に得られる利息)

 現在、短期金利はほぼゼロなので、金利要因は無視しても問題ない。配当落ちは3月、9月が特に大きい。6月や12月にもある。

 東京市場の取引時間中は、日経平均先物が理論値から大きくかい離することはない。かい離すれば、裁定取引が入り、先物は常に理論値の近くに維持される。ただし、東京市場の現物取引時間が終了すると(15時以降)、日経平均先物は理論値からかい離して動くようになる。裁定取引が入らないので、大引け後のニュースに反応して動くわけだ。

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