SlackとSalesforceは、見込み客や顧客に関してチーム内の連携をとる機能を実現するため、パートナーシップを結びプラットフォームの連携を進める。
Slackにとって、Salesforceとの機能連携を実現することは有利な展開だと言える。Slackはまだ若い企業であり、Salesforceとの連携は、同社がMicrosoft、Cisco、Boxなどをはじめとする企業と同列に扱われるようになったことを意味する。
Slackの顧客からも、Salesforceとの機能連携を求める声が上がっていた。この連携機能は、2016年10月にリリースされる。Slackは300万人のアクティブユーザーと、93万人の課金ユーザーを抱えており、自らを中核的なビジネスコラボレーションツールを提供する企業と位置づけている。
今回実現する機能は、次のようなものだ。
- Slackで「/salesforce」コマンドを使用すると、ユーザーはSalesforceの顧客、連絡先、リードを検索できる。
- 検索結果は3件返され、そのうち1つをクリックすると、Salesforceの取引先情報の詳細が表示される。
- Salesforceの「Chatter」とSlackは、「/chatter」コマンドまたは「/slack」コマンドで同期され、互いのシステムの最新情報を取得できる。
- Slackのチャンネルは、Salesforceのレコードと統合される。
両社は、今後もパートナーシップを続けていく予定であり、今回の機能統合はその最初の取り組みだと述べている。将来的には、SalesforceのレポートがSlackに届くようになり、SlackからSalesforceへの書き込みや、承認ワークフローの統合なども可能になるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。