サイボウズは9月28日、PaaS「kintone」の販売体制を強化するため、オーストラリアに現地法人「kintone Australia Pty Ltd」を設立したと発表した。主に日系企業の海外拠点向けに英語によるメールでの技術サポートを提供する。海外拠点の部門管理者が、日本の情報システム部門を介さずに課題を解決できるといったメリットがある。
日本のグローバル企業は、国内の情報システム部門と業務部門向けの日本語サポートと、海外拠点の部門担当者向けの英語サポートにニーズがあった。kintone Australiaはこうしたニーズに応える狙いがある。
英語サポートの対象は「kintone on cybozu.com」「Garoon on cybozu.com」で、導入前の相談や、試用中/契約中の顧客と対象とした技術サポート、kintone APIサポートを提供する。
現地法人の設立に際しては、現地の商習慣に精通し、強固な販売チャネルを有する地元日系PR会社のJAMS.TVと提携した。
中国と米国での事業展開にもすでに注力している。中国での販売事業は100%子会社の才望子信息技術(上海)有限公司(サイボウズ中国)が、米国での販売事業も同じく100%子会社のkintone Corporation(サイボウズU.S.)が、それぞれ担当している。
また東南アジアでは、「Cybozu Asia Partnership Program」を展開し、東南アジア各国において、主として日系企業向けに活動するパートナー企業に向けた支援を展開している。