杉井氏:うちと一緒ですね。うちもそういう会社ですから。
朝山氏:僕自身はブロックチェーンを「トークンのプラットフォーム」と見ています。それがつながって、信用なしに記録できて、動かせる。そうしたものが広がっていくであろうというビジョンで、僕は事業を作っています。展望はそういうかんじです。そこで内部勘定のmijnと組んだので、私たちは外部勘定をやろうとしています。
ブロックチェーンという言葉がなくなる未来
平野氏:ブロックチェーンという言葉でいうと、ブロックチェーン推進協会の目指すところは「ブロックチェーンと言われなくなる」「当たり前になる」ということです。「ブロックチェーン推進」と言っている間は、まだ珍しかったりわからなかったりするから言うんです。推進して言われなくなり、記事にもならなくなる、協会自体が必要なくなる。それが目指すところです。
小川久範(一般社団法人金融革新同友会FINOVATORS」副代表理事)
これはたぶん当たり前になっていくでしょう。ただ推進して、どんどん使われて、活用事例が出てくる必要はあります。これを使うことで、コスト面でもいろんなニューサービス面でも、使う企業が競争力を高められるので推進しています。ブロックチェーンという言葉が消えるために(笑)。
朝山氏:目標は消えることですね(笑)去年の秋に出したころは、黒魔術じゃないですが、メリットばかり謳ってまがいもののような扱いを受けていました。それがようやく陽の目をみて、実用ベースも増えてきましたね。
杉井氏:なんだかんだいって、MUFG(ビットコイン&ブロックチェーン研究所)の貢献は大きいですよね。おかげで「ああ、言っていいんだ」ということになったと思うんです。そこはやりやすくなりましたし、大きな企業の力を借りてプロモーションできた。
朝山氏:そうですね。一緒に組ませて頂けるケースもあって、ブロックチェーンがなければできなかったこともあります。
杉井氏:そうですよ。ブロックチェーンがなければ、僕なんかが金融庁さんや経産省さんや日銀に呼ばれたりすることはないですよ(笑)。こんなのは奇跡ですよね。
平野氏:一年前には考えられなかったですよね。
小川氏:みなさま、長時間にわたり、どうもありがとうございました。
<了>