Microsoftが「Microsoft Azure」で動作する新しいバグ検知サービスのテスターを募っている。
マイクロソフトは先週、ソフトウェアに存在する可能性のあるセキュリティ脆弱性を一掃するためのツールのプレビューを発表した。「Project Springfield」という開発コード名がつけられたこのサービスは、Microsoft Researchが2000年代中頃に内部で開発したものだ。Microsoft製品のバグを先制的に発見および修正するための「ホワイトボックスファジング」技術として設計された。
Microsoft ResearchのNExTグループは現在、Azureにホストされたサービスという形でSpringfieldを商品化しようとしている(Microsoft ResearchのNExT部門は、新たに統合されたMicrosoft AI and Research Groupの一部になる。NExTは、最終的に商品化される研究技術を開発することを目指している)。
Microsoft Research NExTの最高製品責任者を務めるVikram Dendi氏は、「この(サービスの)狙いは、従来のテストでは発見が困難な、非常に深いところに存在するバグを発見することだ。時間旅行をするデバッギングと言ってもいい。なぜなら、「巻き戻し」をして、何が起きているのかをより深く把握する機能を提供するからだ」と述べた。
Springfieldは2015年より、非公開のプレビュープログラムの一部として少数の顧客とパートナーに提供されている。Microsoftは先週、興味のある顧客やパートナーが新サービスのプレビューに登録できるリンクを公開した。登録が承認され次第、プレビューにアクセスできるようになる。
「Windows 7」チームなど複数のMicrosoftチームは長期にわたりSpringfieldの主要なコンポーネント(社内では「SAGE」として知られる)を利用している。Springfieldは現在、「Windows」バイナリに対応しており、Linuxのサポートも予定されている。

提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。