ハイパーコンバージドインフラ専業ベンダーのNutanixが米国時間9月30日、新規株式公開(IPO)を行った。株価はこの日、130%以上の上昇となった。
Nutanixは2015年末に証券取引員会(SEC)にIPO申請、1月にIPOを予定していたが延期していた。市場はNASDAQで、9月29日にクラスA株式を1487万株を発行、株価は16ドルと発表していた。30日、同社の株価は26.5ドルでスタートし、一時期は39.4ドルに。終値は131%増の37ドルだった。時価総額は約50億ドルに到達した。Fortuneによると、非公開企業時の同社の評価額は20億ドルだったとのことだ。
Nutanixは2009年9月、インド工科大学卒のDheeraj Pandey氏が創業したデータストレージソリューションベンダー。Pandey氏は現在も最高経営責任者(CEO)を務める。仮想化技術を利用してx86サーバーとストレージリソースを単一のターンキープラットフォームに統合することで、スケールアウトのアーキテクチャを構築する。ヤフージャパン、Aflac、Airbusなど多数の事例を持つ。
Pangey氏はFortuneのインタビューで、IPOにより日本、ドイツなどグローバル顧客の獲得を強化していくとしている。Fortuneは2015年のNutanixの売り上げが2億ドルであるのに対し、営業費用が2億6000万ドルと赤字であることを指摘している。