人気の定義は?
では、最も人気の高い言語は一体どれだろうか?その答えは思ったほど簡単ではない。ここで問題になるのは、人気というものをどのように定義するのかだ。
これは、Wikipediaに「Measuring programming language popularity」(プログラミング言語の人気判定)という項目があるくらい難しい問題だ。この項目では、人気を測るための指標として以下が挙げられている。
- その言語がウェブ上で検索された回数(「Google Trends」も同様の調査を実施している)
- その言語に言及している求人広告の数
- その言語の学習書籍や解説書籍の販売実績
- その言語で記述された既存コードの行数見積もり(ただしこの指標では、一般的な検索であまり見つけられない言語が過小評価されてしまう可能性もある)
- SourceForgeやFreecode、GitHub上で、その言語を使用しているプロジェクトの数
- その言語に関するフォーラムやニュースグループにおける投稿数
これだけあってもまだ十分ではない。以下のような指標も考えられる。
- プログラミング講座が実施されているコースの数
- 世界各地のプログラミングスクールで受講登録している学生の数
- YouTubeでその言語をテーマにして公開されている動画の数
- RedditやStack Exchangeでのその言語に関する投稿の数
言いたいことが分かってもらえたと思う。さらに、国別に人気を評価しようとすると、話はより複雑になってくる。インドでは特定の言語が人気を博しているかもしれない。それは米国にも言えるし、ロシアにも言える話だ。
詰まるところ、人気というものはたった1つの数字では評価できないのだ。
さまざまな評価サイト
そこに難しい点がある。人気を評価する指標はさまざまだと分かっていても、学生たちや技術者たちは自らの将来を考え、企業を正しい方向に発展させていくために、その答えを知りたいと考えている。
複数のサイトが、さまざまな観点から言語の人気を評価し、公開している。そのなかでもIEEE Spectrumのアプローチは興味深い。というのもこのサイトが公開しているランキングは、求人サイトやオープンソースプロジェクトといった、さまざまな要素で対話的に重み付けを変えられるようになっているためだ。

提供:IEEE Spectrum