編集部からのお知らせ
ダウンロード公開中「ITが取り組むべきプライバシー」
最新記事まとめ「医療IT」
日本株展望

そごう西武で閉店、親会社セブン&アイの次の一手は? - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2016-10-06 10:55

簡単に真似できない地域独占型のビジネスモデル

 セブン-イレブンは、真夜中でも製造を続けるセブン専用の供給工場や日に4回の配送をこなす物流網を作って地域を支配する「装置産業」と考えられる。真似しようとしても簡単に真似できない。ローソンやファミリーマートがセブンに近いビジネスモデルを作って追随しているが、平均日販で大きく離されている状況は変わっていない。

 ローソンの失敗は、次々と新業態を作ったことにある。たとえば、プレミアムブランドを提供する業態として「ナチュラル・ローソン」を立ち上げた。

 ところが、それが従来のローソンと競合するため、十分な店舗展開ができなかった。そして、ナチュラル・ローソンの存在が、従来のローソンのプレミアムブランド化の障害にもなった。ここで、セブン-イレブンという業態一本に絞り、セブン・プレミアムを育てたセブンに遅れを取ることになった。

 ファミリーマートも健闘しているが、次々と競合コンビニを買収、経営統合して成長してきたため、ブランド統合に手間取ることになった。

海外でも通用した「セブン-イレブン」というビジネスモデル

 国内だけで成功している小売企業は、株式市場での評価がなかなか高くならない。海外事業で成功し、成長していくことができるようになると、一気に株式市場での評価が高まる。

 たとえば、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング、「無印良品」を展開する良品計画は、海外展開が軌道に乗るまでは株価収益率(PER)などで割安に評価される株だった。ところが、海外での成長が軌道に乗ってからは、PERで高く評価される株に変わった。

 セブン-イレブンの強みは、海外でも通用するビジネスモデルであることを示したことだ。収益低迷が続いていたセブンの米国コンビニ事業は、日本型のビジネスモデルを採り入れることで高収益事業に転換した。今後アジアでも、セブンというビジネスモデルの一段の拡大を図っていくことになるだろう。

 ファミリーマートは、台湾や韓国、タイなどに積極的に出店してきたが、ファミリーマート単独での進出とはしなかった。現地の大手小売業と合弁で展開することを基本としてきた。

 そのため、ファミリーマートというビジネスモデルの移管とはならず、現地企業との折衷モデルとなった。韓国では、合弁相手との経営方針をめぐる対立から、撤退の憂き目にあっている。ローソンもまだセブンのような成功が得られていない。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    AWS、Microsoft、Googleがリード!パブリッククラウドコンテナプラットフォーム市場分析

  2. ビジネスアプリケーション

    ウィズコロナ時代はあと2年は続く?!アフターデジタル時代の4つの重要ポイント

  3. セキュリティ

    2021年のサイバー脅威予測が明らかに─将来の攻撃に企業はいかに備えるべきか

  4. OS

    “テレワークだからこそ”デスクトップPCを利用すべき?!ノートPCにはない魅力の数々に迫る

  5. 運用管理

    7つの視点で解説するデータベース構築・運用ー誰でもわかるSQL Serverストレージガイド

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]