こんにちは、さとうなおきです。「週刊Azureなう」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
先週は、米国アトランタでMicrosoft Igniteカンファレンスが開催されており、それに合わせて多数の新機能がリリースされました。今回は、Igniteでのアップデートを中心にお届けします。IaaSのネットワーク関連機能の新機能が多いですよ。
Microsoft Ignite
Microsoft Igniteの初日、米国時間9月26日午前には、Scott Guthrieらによる基調講演が開催され、多数の発表が行われました。
まず、Microsoft 最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella、Adobe CEOのShantanu Narayenによって、MicrosoftとAdobeの戦略的提携が発表されました。Adobeは、AzureをAdobe Marketing Cloud、Adobe Creative Cloud、Adobe Document Cloudの推奨クラウドプラットフォームとします。Microsoftは、AdobeにMicrosoft Cortana Intelligence Suite、SQL Serverによる包括的な機械学習とコグニティブ機能を含むインテリジェントサービスを提供します。また、Microsoftは、Adobe Marketing CloudをDynamics 365 Enterprise editionの推奨マーケティングサービスとします。両社はデータ統合で協力し、人工知能、機械学習、高度分析を活用しながら、顧客がAdobe Marketing CloudとDynamics 365ビジネスアプリケーションで、容易に作業できることを可能にします。
詳細は、プレスリリース「アドビとマイクロソフト、企業の顧客エンゲージメントの変革を支援するためAzureクラウドで提携」、記事「マイクロソフトとアドビ、Azureクラウドで提携」、ビデオ「Adobe and Microsoft partner on Azure」をご覧ください。
また、Microsoftは、ルノー・日産アライアンスと複数年にわたるグローバルな契約を締結したことも発表しました。両社は、Azureベースの次世代の自動車向けモビリティサービスを共同開発し、パーソナライゼーション、先進的カーナビゲーション、予測サービス、自動車の機能のリモート監視、車外のモバイル体験、無線によるアップデートなどにより顧客の体験を向上します。
詳細は、プレスリリース「Renault-Nissan and Microsoft partner to deliver the future of connected driving」、記事「ルノー・日産がマイクロソフトと提携--『Azure』活用でコネクティビティ強化へ」をご覧ください。
Windows Server 2016、System Center 2016が10月に一般提供(GA)になることも発表されました。Windows Server 2016、System Center 2016の評価版は、TechNet Evaluation Centerですでにダウンロード可能になっています。
詳細は、Hybrid Cloud Blogのポスト「Announcing the launch of Windows Server 2016」、「Announcing the launch of System Center 2016 and new services for Operations Management Suite」、記事「『Windows Server 2016』、10月中旬に一般提供開始へ」などを参照してください。