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日本株展望

底打ちの兆しが出つつある日経平均

ZDNet Japan Staff

2016-10-11 11:19

楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する

今日のポイント

  1. 日経平均の13週、26週移動平均線がゴールデンクロス。日経平均に底入れ機運。ただ、1万7000円、1万7600円の節目を抜けて上昇するには、出来高がまだ不足
  2. 年内に米利上げが実現すれば、1ドル105円に向けて円安が進み、日経平均は1万8000円を目指すと予想。米景気指標はそこそこ堅調で、年内に米利上げが実現する期待が続いているものの、米景気の回復力は鈍く、年内の利上げが決定的な状況とは言えない

日経平均週足を見ると、上値トライの準備を整えつつあるように見えるが、戻り待ちの売りをこなすには出来高が不足

日経平均週足:2015年1月5日~2016年10月7日

日経平均週足:2015年1月5日~2016年10月7日
日経平均週足:2015年1月5日~2016年10月7日(注:楽天証券マーケットスピードより窪田氏作成)

 上の週足をご覧いただくとわかる通り、日経平均は、2番底(1万5000円を割れたところ)をつけてから反発局面に入りつつある。9月末には、13週移動平均線が26週移動平均線を下から上へ抜ける「ゴールデンクロス」が出ている。テクニカルで見ると、底打ちの兆しが出ている。

 ただし、一本調子の上昇は期待しにくいところだ。なぜならば、上値(1万7000円と1万7600円)に戻り売りのターゲットとなる節目が控えているからだ。

日経平均週足(再掲):2015年1月5日~2016年10月7日

日経平均週足:2015年1月5日~2016年10月7日
注:楽天証券マーケットスピードより窪田氏作成)

 上の週足をご覧いただくとわかる通り、日経平均は1月以降、1万5000~1万7600円の範囲でボックス相場に入っている。最近は値動きが小さくなり、1万6000~1万7000円の範囲でやや膠着感が出ているところだ。

 上値をトライしようとしても1万7000円で打ち返される一方、下値をトライしようとしても1万6000~1万6500円で打ち返される展開が続いている。

1ドル100円でも日本の企業業績は堅調

 今でも、日本株市場をめぐるリスク材料が多い状況は変わっていない。ただ、投資家は、個々のリスクに対してパニックにならず、冷静に影響を見極める姿勢に変わってきている。以下に、今年前半の日本株を急落させた恐怖要因を挙げる。

  1. 円高(1ドル100円)への恐怖
  2. 資源バブル崩壊への恐怖
  3. 米景気失速への恐怖
  4. 中国景気失速への恐怖
  5. ドイツ銀など欧州銀行の信用不安への恐怖
  6. 英国のEU離脱(Brexit)への恐怖
  7. ドナルド・トランプ大統領登場への恐怖
  8. 中国の海洋進出、北朝鮮の暴走、ISテロの広がりへの恐怖

 (1)~(8)の中で日本株に一番大きな影響を与えたのは、円高への恐怖だ。昨年度(2016年3月期)の平均為替レートは1ドル120.04円だった。一気に20円近く円高が進んだ今年度(2017年3月期)は、円高が企業業績の大きな減益要因となっている。

 ただし、今後、1ドル100円が定着したとしても、今期(2017年3月期)の全産業ベース最終利益(純利益)は小幅の増益を維持できると予想されている。一時1ドル100円まで円高が進んだ割に日本の企業業績見通しは堅調といえる。

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