米調査会社IDCの最新予測によると、ビッグデータ関連やアナリティクス関連の製品に対する投資は、2020年には全世界で2030億ドルを超える規模に成長するという。IDCは、その成長の多くが金融業界と製造業界によるものになるとしている。
ビッグデータやアナリティクスに関する製品に対する金融業界の投資は、2016年だけで170億ドル近くになるという。そしてIDCは、金融業界が今後も最も高い成長率を維持すると予測している。
その投資の大半はリスク管理と詐欺犯罪の防止、コンプライアンスに関連する製品に対して行われるという。また金融業界に次いで、通信業界や公共サービス業界、保険業界、運輸業界が予測対象期間内に大きな成長を見せるとされている。
規模という観点から見た場合、ビッグデータ関連のソフトウェアやサービスに対する大企業の投資が大半を占めるのは明らかだが、中小企業も積極的に投資すると考えられている。IDCは、世界的に見ると、売上高に占める中小企業の割合が4分の1近くに達すると予測している。
IDCは、予測対象期間の大半において、ITサービスと業務サービスがビッグデータと業務分析関連の売上高全体の半分以上を支えると述べている。また、ソフトウェアに対する投資については、エンドユーザーによる検索や、レポート及び分析ツール、データウェアハウス管理ツールによってけん引され、コンテンツ分析ツールやCRMアプリも相応の成長を見せるだろうという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。