Open Connectivity Foundation(OCF)と、AllSeen Allianceは、米国時間の10月10日、両組織のボードメンバーがOCFの名称および規約による合併に合意したことを発表した。この合併は、両グループによるコネクテッドデバイス間の相互運用性を促進し、IoTの運用可能性を最大化するという。
合併後のグループは、今後のOCFの仕様に関して、IoTivityとAllJoynの両オープンソースプロジェクトに関して協業することになる。
拡張されたOCF理事会は、AB Electrolux、Arçelik A.S.、ARRIS International plc、CableLabs、キヤノン、Cisco Systems、GE Digital、Haier、Intel、LG Electronics、Microsoft、Qualcomm、サムスン電子、Technicolor SAなど広範な分野の企業を代表する首脳陣で構成されるとした。
また、OCFはThe Linux Foundation傘下のオープンソースプロジェクトであるIoTivityとAllJoynを支援する。両プロジェクトが協力し合い、2つのテクノロジの長所を組み合わせたユニファイドソリューションのIoTivity実装で今後のOCFの仕様をサポートする。AllJoynやIoTivityのソリューションを利用している現行のデバイスは、相互運用可能で下位互換性がある。いずれかの技術をベースにしたIoTソリューションを開発中の企業の製品は、このユニファイドIoTスタンダードと互換であるため、そのまま開発作業を進めることができるとした。
この合併は、両組織の強みをさらに生かそうとするものという。合併までのAllSeen Allianceは、多様でグローバルなメンバーシップと実績あるAllJoynテクノロジを有し、AllJoyn認証プログラムを通じて膨大なAllJoyn対応製品を市場に送り出してきた。OCFには、広範なメンバーシップ陣、さまざまなバーティカルマーケットの専門知識を生かした正式なIoTスタンダードに加え、クラウドネイティブアーキテクチャのIoTivityフレームワーク内実装などがある。これらの強みを持つ両者が1つの組織を作り、IoTのマーケットポテンシャルの最大化に必要な幅広い相互運用性の確立を目指す。