さとうなおきの「週刊Azureなう」

【Azureなう 10/12号】フランスリージョンの計画発表、VM料金引き下げ - (page 2)

佐藤直生 2016年10月12日 14時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

Azure Functions:1時間の無料試用版を提供

 Azure Functionsは、C#、F#、Node.js、Python、PHPなどで書かれた関数を実行できるサーバレスアーキテクチャのコンピューティングサービスです。Azure Functionsは、現在、プレビューとして提供されています。

 Azure Functionsの1時間だけ使える無料試用版は、少し前から利用可能になっていましたが、今回それを紹介するブログ ポストが公開されたので、この無料試用版をご紹介しましょう。

 Azure Functionsのページで「無料で試す」をクリックします。シナリオ(タイマー、データ処理、またはWebhook + API)、言語(C#、またはJavaScript)を選択し、「Create this function」ボタンをクリックし、Microsoftアカウント、Googleアカウント、またはFacebookでログインします。


Azure Functionsの無料試用版

 これで、通常はAzureポータル内で利用できるAzure FunctionsのウェブベースのUIとほぼ同じものにアクセスできます。このUIは、1時間だけ使えます。通常の環境に比べると一部機能制限はありますが、テンプレートを基にした新規関数の作成、関数の編集、実行、ログ表示、監視などを行うことができ、Azure Functionsを簡単に体感できます。


Azure Functionsの関数の編集

 Azure Funtionsのフル機能を試したい場合は、1カ月で2万500円分の無料枠を使えるAzureの無料アカウント、月あたり3000円分の無料枠を毎月使えるVisual Studio Dev Essentialsをお使いください。Azure Functionsであれば、無料枠内で十分に試すことができますよ。

 詳細は、Azure App Service Team Blogのポスト「Get some hands-on time with Serverless development right now, for free」Azure Functionsのドキュメントをご覧ください。

Azure DocumentDB:Python/.NET/Java/Node.js SDKをアップデート

 Azure DocumentDBは、JSONドキュメントを格納するドキュメント指向のNoSQLデータベースサービスです。

 今回、Azure DocumentDBへのアクセスを助けるPython/.NET/Java/Node.js向けのSDKがアップデートされました。主な新機能は、次の通りです。

  • Python SDK 2.0.0:Python 3のサポート、接続プーリング、セッション一貫性レベル、パーティション分割コレクションに対するTop/Order Byクエリ
  • .NET SDK 1.10.0:パーティション分割コレクションに対する直接接続、Bounded Staleness一貫性レベルでのパフォーマンス改善、LINQでのStringEnumConverter/IsoDateTimeConverter/UnixDateTimeConverterのサポート
  • Java SDK 1.9.0:パーティション分割コレクションに対するTop/Order Byクエリ、強い一貫性レベル
  • Node.js SDK 1.10.0:パーティション分割コレクションに対するTop/Order Byクエリ

  •  DocumentDB SDKをお使いの方は、最新版にアップデートして、新機能をお試しください。

     詳細は、Azure Blogのポスト「Azure DocumentDB SDK updates include Python 3 support」、ドキュメント「DocumentDB APIとSDK」にある各SDKのリリースノート(翻訳が追いついていないため、現時点では英語ページ推奨)をご覧ください。


    DocumentDB SDKのリリースノート

    Azure IoT Hub:オープンソースのIoTHubReactライブラリをリリース

     Azure IoT Hubは、数百万のIoTデバイスとバックエンドとの間でセキュアな双方向通信を実現するサービスです。

     今回リリースされたIoTHubReactは、Azure IoT Hubに接続するためのオープンソースのライブラリで、Java/Scala開発者が、Azure IoT Hubに接続されたIoTデバイスのデータを読み取るためのAkka Streamsライブラリです。

     ちなみに、Akka Streamsは、背圧(back pressure)制御を備えたノンブロッキングの非同期ストリーム処理を可能にする実装です。背圧とは、サブスクライバ(ここでは、IoTHubReactを使って書かれたアプリケーション)が自分の処理できる量をパブリッシャ(ここでは、Azure IoT Hub)にリクエストを送ることで、無駄なくサブスクライバが処理できる量を処理する仕組みです。

     今後数カ月のうちに、さらに多くのAzure IoT Hub向けのライブラリ、サンプル、デモアプリケーションがリリースされる予定です。

     詳細は、Azure Blogのポスト「Azure IoT loves Open Source」、GitHubリポジトリ「toketi-iothubreact」をご覧ください。

    Azure Site Recovery:格納時のデータ暗号化機能がGA

     Azure Site Recoveryは、オンプレミスの物理サーバやVMから、Azureやセカンダリデータセンターへのレプリケーションを制御するサービスです。

     5月に、Azure Site Recoveryの格納時のデータ暗号化機能のプレビューがリリースされていました。これによって、オンプレミスからレプリケーションした物理マシン/VMのデータをAzure Storageに格納する際に、暗号化することが可能になります。この機能は、Azure StorageのStorage Service Encryption(SSE)機能に依存しています。

     そして、9月に、Azure StorageのStorage Service Encryption(SSE)機能がGA(一般提供)になりました (関連ブログポスト関連記事)。

     それを受けて、今回、Azure Site Recoveryの格納時のデータ暗号化機能がGAになりました。セキュリティ要件が厳しい場合でも、Azure Site Recoveryを使いやすくなりますね。


    Azureポータルでの、Azure Site Recoveryの格納時データ暗号化の有効化

    それではまた来週。

    佐藤直生 (さとうなおき)
    1999年から、OracleでJava、アプリケーションサーバ、開発ツールなどのエンジニア/テクニカル エバンジェリストを担当後、2010年9月にMicrosoftに入社。Microsoft Azureの黎明期からエバンジェリスト/テクノロジストとしてAzureを担当。オライリーなどの技術書の監訳、翻訳も多数。
    ブログ: https://satonaoki.wordpress.com/
    Twitter: https://twitter.com/satonaoki

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SpecialPR

連載

CIO
教育IT“本格始動”
月刊 Windows 10移行の心・技・体
ITアナリストが知る日本企業の「ITの盲点」
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
セキュリティインシデント対応の現場
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft Inspire
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]