--Dellがこのような活動をしていることは、日本ではあまり知られていない。
日本はDellにとって戦略的に重要な市場で、国レベルではフォーカス上位5カ国に入っている。社として日本市場に投資をしており、先に社長が交代している。コンシューマーとスモールビジネス分野ではかなり強化が進んでいる。
女性起業家支援という点では、日本は安定している国で、安倍首相は女性を支援していると聞いている。もっとDWENの活動について伝える必要があるし、DWENを東京で開催するのもいいかもしれない。
--CMOからCCOに任命されました。CCOとしての役割や責任は何になるのでしょうか?
Dellとわれわれのビジネスファミリーの将来を左右するような、絶好の機会となった。IT業界は統合とコモディティ化が進んでおり、日々ディスラプションが起こっている。そんな中で差別化と競争優位性につながるのは顧客関係といえる。われわれCCOチームが担う役割は、まさにここになる。
CCOチームは、満足度の高いロイヤル顧客を作ることにフォーカスする。DellがCCO職を設けたのは初めてだが、私はこれまでCMOとして顧客により満足してもらいたいという情熱とともに最前線で業務執行し、次世代のマーケティングを体験してきた。CCOというポストは自然なフィットと感じている。
--Dell TechnologiesでのCCOとして、最優先課題は?
CCOチームの役割は、顧客への取り組みを強化し、より深いレベルで顧客とエンゲージしたりロイヤリティーを加速することにある。上位顧客向けに特別なプログラムを提供したり、データ分析に裏付けられた市場動向に関する情報提供をしていく。すぐれた顧客体験を提供するため、体系的に問題解決に取り組み、顧客重視の組織を構築していくつもりだ。
技術により、顧客体験は今後、他社との差別化や競争に大きなインパクトを与えるものとなる。CCOチームはDell Technologiesの長期的成功にとって重要な役割を担う。
私はまた、ダイバーシティの取り組み(Diversity and Inclusion)と企業社会責任(CSR)の取り組みも率いている。これらは顧客と社員にとって重要なもので、企業倫理や規制遵守と同様にダイバーシティとCSR活動はDellの社風において鍵を握る要素であり、株主との信頼確立にも重要な役割を果たす。
例えばわれわれは、2020年に社員の50%を自宅勤務にする目標を掲げている。Dellの社員は技術やソリューションだけではなく、このような従業員への柔軟性、DWENのようなイベントに魅力を感じてDellを選んでいる。