コンバージドインフラで関係を深めるピュア・ストレージとシスコ

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-10-14 11:47

 オールフラッシュのストレージシステムを専門とするPure Storageは、Ciscoとの提携の下、コンバージドインフラストラクチャソリューション「FlashStack」を拡充したと発表した。

 DellとEMCがDell Technologiesとしてスタートした中、PureとCiscoの組み合わせは興味深い。Dell EMCはDell Technologiesの大規模なハイエンド向けのエンタープライズ技術ブランドとなる。

 CiscoとEMCは、VMwareとともにコンバージドインフラを提供する合弁企業VCEで協業関係にあった。Ciscoは現在もDell EMCと提携関係にあるが、コンバージドシステムのコンピューティング部分はDellのサーバが受け持つと想像できる。

 それを考慮すると、CiscoがNetAppやPureのような独立系ストレージプロバイダと手を組むことは今後さらに重要になる。Pureにしてみれば、Cisco Validated Design(CVD)プログラムに参加することでSSDベースのデータセンターに移行する企業への導入を拡大できることになる。また、Dell EMCとの対抗で大きなパートナーを獲得することにもつながる。

 Pureでチャネルとアライアンス担当バイスプレジデントを務めるMichael Sotnick氏によると、自社とCiscoの結びつきは2014年12月の提携発表以来強まっているという。

 このたび、Cisco Validated Design(CVD)の認定を受けたFlashStackソリューションは、Pureの「FlashArray//m」システムと、Ciscoの「Unified Computing System(UCS)」と「Nexus」スイッチを組み合わせたものだ。以下がCVDとして検証済みのFlashStackとなる。

  • 「FlashStack Mini」はFlashArray//m10とCisco UCS Mini、ファブリックインターコネクトを組み合わせたものだ。仮想化ソフトのオプションはVMwareまたはMicrosoftがある。
  • 最大5000ユーザーのエンタープライズ仮想デスクトップ実装向け「FlashStack with VMware Horizon」も、CVDに認定された。
  • 「FlashStack Data Center for Oracle Database 12c」では、Oracleの12.1.0.2データベースと4ノード/8ノードのReal Application Clusterで検証が行われた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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