ノークリサーチの調査によると、中堅中小企業で導入済みのビジネスインテリジェンス(BI)は「SAP Business Objects」「SAP Business Objects Edge」「SAP Business Objects BI OnDemand」が18.0%で最多となった。10月13日に発表した。
次いで「Dr.Sum EA」「MotionBoard」が16.0%、「IBM Cognos」「IBM Cognos Express」と「QlikView」「Qlik Sense」が14.0%となった。「Microsoft Office」を利用と答えた企業も14.0%だった。
導入した時期については、2013年が24.0%と最も多く、2014年は14.0%、2015年は12.0%となった。
BI・帳票が持つべき機能や特徴(ノークリサーチ提供)
BIが持つべき機能や特徴(複数回答可)についての回答では、「Excelを操作画面にして一般社員も手軽に利用できる」がトップで26.7%、「さまざまな業務システムデータを集計、分析の対象にできる」が24.4%、「データウェアハウスを構築せずに集計、分析を行える」が22.2%となった。
調査結果からノークリサーチは、Excelは多くのユーザー企業がデータ活用の最初の一歩として利用することの多いツールとなっているとし、BIを活用した本格的なデータ活用に取り組む際もExcelと同様、類似した操作画面を望むユーザー企業が多くなると指摘している。また、製品やサービスの導入では、Excelからのステップアップパスを設けることが重要だとしている。
全国全業種の500億円未満の中堅中小企業を対象に調査。有効回答件数は1300社。同日に発表された「2016年中堅・中小企業における『BI・帳票』製品/サービスの活用実態と今後のニーズ」にまとめられている。