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日本株展望

好配当利回りの金融株を見直し

ZDNet Japan Staff

2016-10-17 11:36

楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する

今日のポイント

  1. 大手銀行株には、配当利回り・PER・PBRなどの株価指標で見てきわめて割安な銘柄が多い。マイナス金利が収益に悪影響を与えることが懸念されている。3メガ銀行は、収益の多角化が進んでいるので今期も6000~8000億円の純利益をあげられる見込みであり、株価は売られ過ぎと考える
  2. 大手損保にも、割安な銘柄がある。自動車保険の収益改善、海外展開が進んでいると考えると、3メガ銀行と同様に、投資魅力は高いと考える

割安な日本の大手銀行株に注目

 銀行株は、マイナス金利の影響で収益がダメージを受けることから、日銀がマイナス金利を導入した1月以降、株価が大きく下落した。その結果、配当利回り、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)から見て割安度が際立っている銘柄が多くなっている。

(注:楽天証券経済研究所が作成)
大手銀行の予想配当利回り、PER、PBR:2016年10月14日(注:楽天証券経済研究所が作成)

 まずは、予想配当利回り(会社が発表している1株当たり年間予想配当金を、10月14日の株価で割って算出)を見てみよう。3.5%~4.5%に達している。マイナス金利時代に、魅力的な配当利回りといえる。

 次に予想PER(10月14日の株価を、会社が発表している今期の1株当たり予想利益によって割ったもの)を見てみよう。3メガ銀行は7~8倍だ。東証1部の平均PERが現在約15倍であることを考えると、大手銀行株がPERで見てとても割安であることもわかる。

 最後に、PBR(10月14日の株価を、1株当たり純資産で割ったもの)を見てみよう。3メガ銀行で約0.5倍だ。解散価値を大幅に下回るバリュエーションだ。

(出所:窪田氏作成)
PBR0.5倍のイメージ図(出所:窪田氏作成)

 PBR1倍割れは、解散価値割れと言われる。会社の株式時価総額が、会社の純資産(総資産から総負債を引いたもの)よりも小さくなることを意味するからだ。倒産が懸念される銘柄は、PBR1倍を大きく割れるまで売り込まれることがある。

 大手銀行株がPBR0.4~0.5倍まで売り込まれるのは、1990年代後半以来だ。日本の銀行が深刻な不良債権に苦しみ、大手銀行が次々と破綻あるいは合併していった時には、大手銀行株でもPBR0.5倍まで売られた。

 今、日本の銀行の財務内容は強固になった。収益力も高水準で安定している。マイナス金利の不安だけでPBR0.5倍まで売られるのは、行き過ぎだろう。

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