Amazon Web Services(AWS)が、クラウド関連の職種に必要なスキルの習得を促す新たなコンテンツモジュールを「AWS Educate」に追加した。また、雇用主が求人を掲載できる「AWS Educate Job Board」を新たに開設した。
AWS Educateは、「クラウド関連の学習を促進する」のに必要なリソースを学生や教員に提供するグローバルイニシアティブと説明されており、AWSが教育への取り組みをさらに強めていることを示している。一方AWS Educate Job Boardでは、オンライン求人や求職の分野に参入し、LinkedInなどの企業と直接競合することになりそうだ。
2015年5月に発表されたAWS Educateは、教育機関と学生に対してクラウド関連の学習に必要なリソースを提供する。教授と教育助手、教員はAWSテクノロジ、学習コース用のオープンソースコンテンツにアクセスできる。さらに、コミュニティーと交流することも可能だ。
今回AWS Educateに、「Cloud Career Pathways」と呼ばれる25種類以上の新モジュールが追加された。Cloud Career Pathwaysは教育用動画やラボエクササイズ、オンラインコース、ホワイトペーパー、ポッドキャストを学生に提供しており、学生は自分のペースで学習を進めることができる。
コースは、クラウドアーキテクト、ソフトウェア開発者、運用/サポートエンジニア、アナリティクスとビッグデータの専門家の4つの職種に対応しており、AWS Educate Job Board上の関連するインターンシップや求人情報とマッチングできるように設計されている。AWS Educate Job Boardには、Amazonのほか、Cloudnexa、Instructure、Salesforce、Splunk、Udacityなどのクラウドソフトウェア業界の企業が求人情報を掲載している。
AWSによると、AWS Educate Job Boardは、学生が自分のスキルに関連する仕事を見つけられる機能を提供することから、AWS Educateに追加されるのは自然な流れだという。
AWSのワールドワイドパブリックセクター担当バイスプレジデントを務めるTeresa Carlson氏は、「われわれはクラウド関連のスキルを持つ人材の育成に貢献することを構想し、AWS Educateを構築した」と述べた。
「われわれはこのビジョンに基づいて、このプログラムをさらに一歩進め、学生がAWS Educateで学習可能となっているクラウドのスキルを必要とする雇用主と連携できるようにしている。学生が的を絞った体験とスキルを得られるよう、われわれはCloud Career Pathwayを設計した。そして、そうした学生と関連のある最も人気の高い技術系の雇用者の求人を同時に掲載した」(Carlson氏)
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。