その上位となるハイパーコンバージドプラットフォームの「VxRack」についてもPowerEdge搭載を発表(「VxRack System 1000」)、数千単位のノードに拡張でき、数万単位の仮想マシンを動かすことができる上、ネットワーク機能も備えたものだ。
PowerEdgeを搭載したVxRack
ハイパーコンバージドを加速する3つの要因
コンバージドは「われわれがいち早く、2009年に構想を打ち出した」とGoulden氏。現在、インフラ業界でもっとも急速に成長しているというが、現在コンバージドからハイパーコンバージドへのシフトが進んでいると言う。
Goulden氏によると、加速要因は3つある。1つ目は高性能CPUの価格が下がっていること、2つ目は高密度の高性能フラッシュボードを直接サーバに接続できるようになったこと、3つ目は高性能なイーサネット、だ。ハイパーコンバージドではソフトウェア定義ストレージが重要になるが、「(サーバ、ストレージに加え)ここでもDell EMCは市場トップだ」と胸を張る。「VxRailは市場をリードする技術を組み合わせたハイパーコンバージドだ」とGoulden氏。
既存からクラウドネイティブをサポートするポートフォリオ
Dell EMCはまた、「Dell EMC Elastic Cloud Storage(ECS)」プラットフォームへの継続してコミットするほか、サーバ、ストレージなどの製品を継続し自社で構築したいというニーズに応える。ともに市場でナンバー1であり、フラッシュでは10月初めにオールフラッシュの「Dell EMC VMAX 250F」を発表している。イベント中、スケールアウト型NAS「Isilon」ブランドからオールフラッシュの非構造化データ向けストレージを発表した。
オールフラッシュのスケールアウト型NAS「Isilon」
このほか、バックアップ・アーカイブの「Data Domain」では、仮想エディションを発表した。PowerEdgeサーバでも利用でき、96TBを単一のインスタンスで運用できるという。また、「SC Series」(「Compellent 」)を強化し、EMCストレージ管理スイートなどとの相互運用が可能になることなども発表した。
最後にGoulden氏は、「どのレベルでクラウドアプリケーションを保存したい場合も、Dell EMCには技術がある」と2社が合体したことで実現する包括的なポートフォリオを強調した。製品だけでなくサポートでも、世界に6万人以上のプロフェッショナルがいるという。同社はサポート、パートナーについても統合していく方針で、会期中最新のパートナープログラム「Dell EMC Partner Program」を2017年2月にスタートすることを明らかにしている。