NTTドコモは関西支社管内のドコモショップに設置している「ウチスマ」コーナーで、クラウドファウンディング「Makuake」に出展中のIoTプロダクトの展示を10月から開始した。
ウチスマは、光回線を使った通信サービス「ドコモ光」を使って何ができるかを紹介するコーナーとして2015年から設置。ネットワークカメラやインターネットとつながる電子レンジや冷蔵庫など生活に身近なIoT商品やサービスを多数展示、紹介してきた。
関西支社管内のドコモショップの一角に設けられている「ウチスマ」コーナーでは、生活に身近なIoT製品が多数展示されており、見た目はまるで家電ショールームのようだ(写真はグランフロント大阪店)
10月に大阪で行われた新製品発表会で関西支社長の紀伊肇氏はウチスマコーナーを29店舗へと拡大し、提携企業も増やすと発表した
Makuakeのプロジェクトから話題のIoTプロダクトをセレクトして展示。購入や支援は説明資料にあるQRコードからサイトにアクセスする形にしている
スマートフォンが鍵になる電子錠や見まもりタグなど、直接見る機会が少ない商品もいろいろ展示されており、商品を置くだけでなく、仕様や使い方などを説明する専門スタッフ「ウチスマアドバイザー」も常任している。
ここ最近は、関西エリアでもIoTやスマートホームの関心が高まっていることから、IoTショールーム的な位置付けが高まっており、ウチスマを目当てに来店する客も少しずつ増えているという。
「IoTは実際に商品を使ってもらいながら説明するとすぐに理解していただける場合が多い」ことから、関西支社長の紀伊肇氏は新製品発表会の中で9月から29店舗にコーナー数を増やすと発表。Philipsやシャープなどの企業と連携し、展示するIoT機器を増やし、体験の幅を拡げていくとしている。
10月からはサイバーエージェントが運営するクラウドファウンディングの「Makuake」と提携し、プロジェクトを実施中、あるいはプロジェクトを成立させて販売中のIoTプロダクトを展示していくことを発表した。
約2000件あるプロジェクトの中からIoT関連プロダクトを常時3点ほどセレクトし、初回となる今回は乾電池型のIoTコントローラ「Mabeee(マビー)」やワイヤレスヘッドホンの「VIE SHAIR(ヴィー・シェア)、見まもりタグ「biblle(ビブル)」が展示されている。旗艦店であるドコモショップグランフロント大阪店に展示。10月内に2店舗を追加し、その後順次拡大を予定している。
Makuake取締役の坊垣佳奈氏は「日本でクラウドファウンディングは、社会貢献やイベント運営、クリエイターを支援するための寄付を行う場と認知されている方が多いので、実際に商品を見て、手に取ってもらえる場ができることで、サポーターが増えるのではないかと期待している」とコメント。関西はものづくりに関わる人たちも多いことから、製品化にチャレンジするきっかけにもつなげたいとしている。