ミック経済研究所は10月24日、情報漏えい防止型セキュリティ市場に関する調査を発表した。主要セキュリティ製品ベンダー、セキュリティサービスベンダー、総合ITベンダー94社を対象として、2016年4月から9月にかけて実施された。市場は2014年度が740億円強、2015年度が前年対比115.1%の850億円強、2016年度が前年対比111.9%の950億円強と予想されている。


内部漏えい防止型情報セキュリティソリューション市場規模推移
近年の内部犯行による大規模な情報漏洩事件や標的型攻撃による情報漏洩事件の影響を受け、マイナンバーなどの重要なデータを保護しようとする機運が高まり、内部漏洩防止型情報セキュリティソリューション市場は、好調な伸びが続いている。その中でも、2014年の内部不正による情報漏えい事件以降、非常に高い伸びが続いているのがシステム証跡監査ツールで、2015年度は前年対比123.4%の15.3億円、2016年度は前年対比120.9%の18.5億円にと予想されている。またユーザー層も、セキュリティに厳格な金融機関だけでなく、他の一般企業にも広がってきているとのこと。

システム証跡監査ツール市場規模推移