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日本株展望

大胆予想!2017年の日経平均シナリオ - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2016-10-28 11:26

ダウ平均と為替のシナリオごとに日経平均を予想

 統計上の細かい話になるが、2010年以降の市場実績をもとに円換算ダウ平均と日経平均の関係を回帰分析(「Y=aX+b」を導き出す統計処理)すると、「円換算ダウ平均×0.008+1741円」の算式で日経平均の参考目標値(中心値)を逆算できる。

 まずは、米国株(ダウ平均)の先行きを考えてみよう。2015年までの20年間を振り返ると、ダウ平均は暦年平均で約8%上昇してきた。現在、ダウ平均の2017年予想平均EPS(1株あたり利益)は1216.63ドルと、前年比12.1%の増益(業績回復)が見込まれている(Bloomberg集計による市場予想平均)。

 米国では景気回復に沿った緩やかな追加利上げが見込まれているが、業績の伸びにおおむね沿ったリターンが見込めるなら、新年(2017年)末までにダウ平均が1万9500ドル程度(予想PERで約16倍程度)まで上昇しても不思議ではないと考えられる。

 この水準は、直近値(1万8199ドル)より約7%の上昇率となる。参考までに、10月15日号の米金融紙バロンズ(Barron’s)が掲載して注目された「Big Money Poll(ファンドマネジャーに対する秋季調査)」の結果では、株式強気派のダウ平均予想(平均値)は「2017年6月までに1万9184ドル、12月までに1万9687ドル」だった。為替については、ドル円の下落(円高)が一巡しつつあると考えられる。

 米ドルの他主要先進国通貨に対する総合的な価値を示す「米ドル指数」(DXY)はすでに年初来プラスに転じており、ドルは2016年の下落分を取り戻す回復をみせている。米FF金利先物市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)が12月に追加利上げを実施するとの予想確率が7割強まで高まっており、米国債利回りは短期債も長期債もじりじり上昇している。

 FRBは2017年も1、2度の追加利上げを実施すると見込まれている。一方の日本では、日銀の金融政策を反映して長短債券金利はともにマイナス圏で推移。9月に導入されたイールドカーブ・コントロール政策では「物価上昇率が2%を超えるまで10年債の利回りを0%前後に抑える」との方針が打ち出された。

 したがって、日米の市場金利差は徐々に拡大していく方向と考えられ、2017年の為替市場では緩やかなドル高、円安が進んでいくと想定される。ドル円は105円から115円程度のレンジで上値を試していく展開が見込まれている。

図表3:ダウ平均と為替のシナリオから想定する「2017年の日経平均見通し」


*米ダウ平均=米ダウ工業株30種平均指数(Dow Jones Industrial Average Index)
*直近の米ダウ平均=1万8199ドル、ドル円=104.47(10/26)、日経平均=1万7336円(10/27)
*日経平均の参考目標値=(米ダウ平均×ドル円)×0.008+1741円<2010年以降の回帰分析(回帰線)に基づく> (出所)Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(10月27日)

 図表3で示す通り、「メインシナリオ」として2017年に米ダウ平均が1万9500ドル、ドル円が115円を目指す動き(上述)を想定するなら、日経平均は1万9700円程度(中心値)を目指す動きになると試算できる。ただし、市場が織り込んでいない(想定されてない)リスク要因が顕在化する事態となれば、再びリスクオフ(回避)姿勢に押されて米国株が下落し、一時的にせよ円高が進む可能性も排除できない。

 こうした「リスクシナリオ」が現実となれば、日経平均がいったん1万6000円台前半まで下落する可能性も否定できない。ただし、そのようなケースでは日銀がETF(上場投信)買いを連日実施して株価の下落を食い止めようとする公算が大きいことが(PKO(株価維持策)が良いか悪いかは別として)2016年前半の需給環境と異なる点と考えられる。

 上記したモデルは、簡便な回帰分析(統計処理)に基づく試算であり、実際の相場には「オーバーシュート(買われ過ぎ)」や「アンダーシュート(売られ過ぎ)」がつきものであることには留意してほしい。

 結論として、中期的な方向感として「メインシナリオ」に近い相場観をお持ちなら、新年(2017年)に向けた株式への投資姿勢は「押し目買い」を重視したい。「リスクシナリオ」に近い相場観をお持ちなら、株価が上昇する局面ごとに「利益確定売り」を優先する戦略が有効と考えられる。

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