新日鉄住金ソリューションズは10月27日、データ分析環境として多くの実績を持つデータ分析統合環境「Data Veraci」を自社クラウド基盤「absonne」上で「Data Veraci@absonne」として提供開始すると発表した。既に、新日鐵住金では全社共通分析プラットフォームとして同サービスを利用している。
Data Veraci@absonneの利用イメージ
Data Veraciは、2014年10月から提供されているデータ分析環境で、「食品業界の新商品予測」や「海運業界のインシデント分析」など数多くの実績がある。Data Veraciで利用するデータは機密情報に属するものが含まれていることが多く、これまでオンプレミスで構築されることがほとんどだった。そのため、インフラ環境の構築に多くの時間とコストが費やされるという課題があった。
absonneは、基幹システムのインフラとして活用できるクラウドサービスで、2007年から提供されている。2015年からはabsonne西日本のサービスを開始し、DR(災害復旧)やBCP(事業継続計画)に対応したクラウドサービスとして提供している。Oracle E-Business SuiteやSAPなどの大規模ERPや独自アプリケーションへの活用などで多くの実績がある。
同サービスではテンプレート化したインフラ環境をユーザーごとに用意しており、「手軽さ」と「セキュリティ」を両立させた仮想プライベートクラウドサービスという位置付けとなっている。また、申込みから1週間で利用開始でき、ユーザー側でインフラ基盤を準備する必要はないため、初期の投資コストも抑えることができる。さらに、1カ月からのサービス契約が可能で一時的な検証やスポット分析などにも利用できる。
Data Veraci@absonneが提供するデータ分析に必要なツール一覧
今回のサービス提供開始と同時に、高度な分析ノウハウを持つデータサイエンティストがプロジェクト立ち上げ支援から分析結果の業務活用に向けた支援まで実施するデータ分析のプロフェッショナルサービスも提供される。