Cognitive Services:Translator Speech API/Translator Text APIを追加
Microsoft Cognitive Servicesは、インテリジェントなアプリ開発のために開発者向けに提供する高度な画像、音声、言語、ナレッジ、検索テクノロジなどのAPI群です。
今回、Cognitive Servicesに、Microsoft TranslatorをベースにしたTranslator Speech API、Translator Text APIが、新たに追加され、一般提供(GA)されたサービスとなりました。
Translator Speech API、Translator Text APIは、それぞれ音声、文字列の機械翻訳のためのREST APIを提供しています。Translator Speech APIはまだ日本語をサポートしていませんが、Translator Text APIは日本語をサポートしています。
自分のAzureサブスクリプションでTranslator Speech API、Translator Text APIの無料プランを作成し、ブラウザだけで簡単にREST API呼び出しをテストできます。
詳細は、Translator APIページ、Translator Speech APIページ、Translator Text APIページ、Microsoft Translatorのドキュメントをご覧ください。
ブラウザでのTranslator Text APIのテスト実行
Azure IoT Suite:IOT Solutions World Congress Barcelona開催
10月25日から27日に、スペインのバルセロナで、IoTのカンファレンス「IOT Solutions World Congress Barcelona」が開催されました。これに併せて、Azure IoT SuiteやWindows 10 IoTに関する発表が行われています。ここでは、Azure IoT Suiteの発表をご紹介しましょう。
- 現在プレビュー中のAzure IoT Hubのデバイス管理機能が、11月に一般提供(GA)に
- Azure IoT Hubの新しいメッセージルーティング機能が、今冬に利用可能に
- Azure IoT Gateway SDKに、ゲートウェイインテリジェンス機能を簡単に組み込めるように
- Azure Certified for IoTの認定IoTデバイスを検索できるAzure Certified for IoT Device Catalogを公開
詳細は、Internet of Thingsブログのポスト「Microsoft showcases latest IoT innovations at IoT Solutions World Congress 2016」、Azure Blogのポスト「Azure Certified for IoT expands to help customers choose the right IoT device」をご覧ください。
Azure Certified for IoT Device Catalog
Azure Storage:Xamarin向けのクライアントライブラリが一般提供に
Blob Storageに画像をアップロードするXamarinアプリのサンプル
分散ストレージサービス「Azure Storage」 は、REST APIでのアクセスに加えて、さまざまな言語向けのクライアントライブラリを提供しています。
今回、Xamarin向けのAzure Storageクライアントライブラリが、一般提供(GA)になりました。.NET向けのクライアントライブラリであるAzure Storage SDK for .NETの7.2以降のバージョンが、XamarinのGAリリースとなります。Azure SDK(2.9.5以降)への同梱、NuGetやWeb Platform installerでのインストールが可能です。
詳細は、Azure Blogのポスト「Announcing Azure Storage Client Library GA for Xamarin」、ドキュメント「XamarinからBLOBストレージを使用する方法」、画像アップローダーのサンプルをご覧ください。
Azure Search:HDと高密度環境向けの新料金プランがGA
Azure Searchは、自分のアプリにカスタムのテキスト検索機能を追加できるようにする、検索サービスです。
6月に、Azure Searchの新しいサービスレベル(料金プラン)として、Standard S3、Standard S3 High Density(HD、高密度)のプレビューがリリースされていました。今回、これら2つのサービスレベルが一般提供(GA)となりました。
Standard S3は、従来のStandard S2よりも大規模な環境を提供します。Standard S3 High Densityは(顧客別に多数の環境を持つSaaSプロバイダなど)小規模な環境が多数必要となる場合に最適です。
詳細は、Azure Blogのポスト「General availability for Azure Search S3, S3 High Density, and new regions」、Azure Searchの価格ページをご覧ください。
Azure Searchのサービスレベル
それではまた来週。
- 佐藤直生 (さとうなおき)
- 1999年から、OracleでJava、アプリケーションサーバ、開発ツールなどのエンジニア/テクニカル エバンジェリストを担当後、2010年9月にMicrosoftに入社。Microsoft Azureの黎明期からエバンジェリスト/テクノロジストとしてAzureを担当。オライリーなどの技術書の監訳、翻訳も多数。 ブログ: https://satonaoki.wordpress.com/ Twitter: https://twitter.com/satonaoki