編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit 2020」開催します!
新着記事まとめ:エッジコンピューティング
日本株展望

米大統領選後に考えられる相場シナリオ

ZDNet Japan Staff

2016-11-07 11:25

今日のポイント

  1. 米FBIがクリントン氏の私用メール疑惑の捜査を再開すると発表したことを受けて、クリントン氏の支持率が急低下、大統領選の行方がわからなくなってきた。私用メールから、国務長官時に不正献金を受けたことを示す内容が出ると、クリントン氏は窮地に陥る
  2. トランプ氏が当選すれば世界の株はショック安、クリントン氏当選ならば落ち着きを取り戻すと予想。クリントン氏当選が見込める場合には、割安で好業績の日本株を投資していく価値があると考える

 これら2点について楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

【重要な追記】

 本記事を執筆したのちに、以下の重要事実がロイターから報道されている。

 「米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は11月6日、大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官の私用メール問題について、訴追を求めないとした当初の判断を維持すると議会に伝えた」

 この内容は、米大統領選で、クリントン氏に追い風となる内容だ。

何が起こるかわからなくなってきた米大統領選

 11月8日に実施される米大統領選の行方に不透明感が漂っている。一時は、民主党候補のヒラリー・クリントン氏が支持率で大きくリードし、当選が確実視され、楽観ムードが漂っていた。

 反資本主義・反グローバル主義の過激発言を繰り返していた共和党候補のドナルド・トランプ氏が大統領になれば、世界的に株が暴落すると警戒されていたが、トランプ氏は、過去の女性蔑視発言が暴露され、9月末~10月19日に実施された3回のテレビ討論会すべてで視聴者から不評を買った。その結果、共和党内の有力議員から不支持の声が高まり、世論調査の支持率も急低下した。資本主義を尊重するクリントン氏の優勢が強まるにつれて、世界の株式市場に安心感が広がっていた。

 情勢が変わったのは、米FBIのコミー長官が10月末に、クリントン氏の私用メール問題の捜査を再開すると発表したところからだ。この発表を受けて、クリントン氏の支持率が急低下し、トランプ氏の支持率が急反発した。多くの世論調査でクリントン氏の方がまだ優位だが、支持率の急接近により、選挙の行方がわからなくなってきた。

 クリントン氏のメール疑惑については、7月にFBIは捜査の終了を一度発表していた。FBIの捜査終了発表は、選挙戦でメール疑惑を追及しようとしていたトランプ陣営にダメージとなり、クリントン陣営に追い風となった。FBIの捜査終了でメール疑惑の追及を徹底できなかったトランプ氏は、3回のテレビ討論会も不振に終わった。

 それが、大統領選直前FBIの捜査再開発表で、情勢が大きく変わった。司法省は、捜査再開を発表しようとしたFBIに対し、「大統領選に影響を与える行動を禁止するFBIの規定に違反」と警告したが、コミー長官は聞き入れなかった。

 FBI内部には、「大統領選でトランプ候補を優位にするな」とFBIに政治圧力がかかっていたことに対する反発もあったと考えられる。FBI内部にも葛藤があったと考えられ、結果的に7月に発表した捜査終了を大統領選直前に撤回し、大統領選に大きな波乱を引き起こすことになった。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]