Microsoftは米国時間11月7日、「Azure Container Service(ACS)」のエンジンである「ACS Engine」をオープンソース化したとブログで発表した。ACSは「Microsoft Azure」上でのコンテナの配備や管理を行うサービスであり、4月に一般提供が開始されている。
ACSを利用することで、「Apache Mesos」や「Docker Swarm」を用いたコンテナアプリケーションのオーケストレーションが可能になる。またACSによって、コードを修正することなく、Azureとの間でコンテナワークロードのやり取りも可能になるという。
ACSは、AzureチームがDockerやMesosphereと協力して実施した取り組みに基づいている。この取り組みの目的は、「Docker」やApache Mesos、さらにMesosphereの「Datacenter Operating System (DCOS)」からのオープンソースコンポーネントをベースとする、本番環境に対応できるコンテナサービスを提供することだ。
オープンソース化されたACS EngineはGitHub上で公開されており、7日付けのブログには「(これによって)DCOSやSwarm、『Kubernetes』の配備方法や、Azure上のコンテナ(パブリックなものと『Azure Stack』上のものの双方)のオーケストレーションに関するベストプラクティスに基づくコラボレーション方法をコミュニティーと共有できるようになる」と記されている。
Microsoftは、コミュニティーからの貢献によって同サービスの向上を図っていきたいと考えている。
またMicrosoftは7日、ACS上でネイティブに稼働するKubernetesである「Kubernetes on Azure Container Service」のプレビュー版のリリースも発表した(Microsoftは2014年に、Kubernetesのコンテナ管理テクノロジでGoogleと協力していくという計画を発表していた)。
さらに同社は11月14日に、開発者が「Visual Studio」や「Visual Studio Team Services」「Visual Studio Code」からマルチコンテナLinuxアプリの統合や配備を設定できるようにする、「新たなエクスペリエンス」をリリースする計画だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。