NTTデータは11月7日、SELTECH(セルテック)の第三者割当による株式を一部取得し、IoTビジネスと人工知能(AI)ビジネスの拡大に向けて資本業務提携すると発表した。SELTECHの組み込み機器向け仮想技術と組み込みシステム向けAIと、NTTデータグループが持つサーバサイドのシステム構築技術、組み込みソフトウエア技術を組み合わせ、IoT、AIビジネスの事業拡大を目指すとしている。
SELTECHは2009年設立、組み込み機器向けの仮想化セキュリティ技術および、組み込みシステム向けAIに高い技術力を持ち、自動車メーカーや半導体メーカーなどが販売するIoT機器向けに仮想セキュア技術ソリューション「FOXVisor」や音声/画像認識ソリューション「VAI(Voice/Vision&AI)」を提供している。FOXVisorが実現する仮想化システムは、サイバーセキュリティ対策として有効な技術という。
NTTデータグループでは、多くの大規模システムやクラウドシステムの構築実績、サーバサイドのシステム構築技術を持ち、これまで製造業向けIoT技術の活用、AI技術の活用による顧客のビジネスの改善や拡大支援などに積極的に取り組んできた。NTTデータグループは、NTTデータMSEとエヌジェーケーなどグループ会社を中心に、組み込みソフトウエア開発を軸としたビジネスに積極的に取り組んでいる。
両社は本提携を通じ、SELTECHが有する組み込み機器向け仮想化セキュリティ技術と組み込みシステム向けAI技術と、NTTデータグループが持つサーバサイドのシステム構築技術、組み込みソフトウエア技術力を融合し、IoT・AIビジネスの事業拡大を目指すとしている。