産官学連携で認知症を知る
10月、神奈川県川崎市と専修大学、そしてPFUは、川崎市で「写真を活用した多世代交流まちづくりプロジェクト」を開催した。認知症高齢者が500万人を超えると言われる現代。街の今と昔の写真を媒介として、認知症の方々にやさしいまちづくりを考えていこうというプロジェクトだ。
筆者自身、以前に90代の認知症だった親族が、昔の話をすると生き生きと話し出すことを覚えている。日本の医療費はすでに40兆円を超え、ここから減る兆しを見せない状況の中で、こういった取り組みは非常に意味のあることと言えるだろう。今回は認知症の方々とどう向き合うか、というプロジェクトだが、今後こういった機器が普及することで、認知症予防に役立っていくのではないだろうか。これは、産官学連携だからこそ、成せるのだろう。
2人の思い出を電子化する
昭和の時代には、ゴンドラを使うといった派手な結婚式(派手婚と言われた)に500万円程度かけるのは普通のことだった。中には結婚式に1000万円以上をかける人たちもいたようだが、今はずいぶん減ったように思われる。
現在は、男女ともに大きくお金をかける派手婚ではなく、費用的にも抑え、派手な演出をしない、いわゆる地味婚が増えているようだ。そして、職場の同僚もさることながら、子供時代からの友人を招待し、自分たちの生い立ちを振り返り、両親に感謝する結婚式が増えている。結婚雑誌ゼクシィの調査でも、映像を使った余興や演出の内容は、「プロフィール紹介/生い立ち・出会いの紹介」が93.1%という結果になっている。
その結婚式に無くてはならないものが、昔の映像や写真だ。結婚式の準備の際には、押し入れや納戸の奥に仕舞い込んだ子供時代のアルバムを引っ張り出し、式場やウェディング会社のスタッフに写真を渡して電子化してもらうことになる。
その写真を受け取った式場では、スタジオに持ち込んで写真を撮影し、電子化することなる。こういった面倒な作業も、Omoidoriさえあれば、簡単に電子化できる。写真2枚分あるようなL版の写真でも、2回撮影して合成してくれる機能を搭載しているため、素人でも問題なく電子化できるのだ。
つまり、ウェディングビジネスにOmoidoriを活用することで、時間短縮になり、また費用も抑えることができ、顧客に喜んでもらえる。決して、震災などの非常時だけの機器ではないといえるだろう。
写真のクラウド化は必須だ
皆さんは、iPhoneなどで撮影した写真をどのように保存しているだろうか。中には、撮影しただけでずっとiPhoneの中に入れてあるだけ、という方もいるのではないだろうか。その場合は、機種変更の際に慌てることになる。写真をどこにバックアップするのか、あるいはiCloudなどのクラウドサービスを使うべきか、といったことを考え始めると、なかなか機種変更が進まない。
しかし、普段からiCloudやAmazon、Googleといった写真などのデータを保存するサービスと連携しておくことで、意識することなく写真のクラウド保存ができるようになる。特に法人で使っている場合には、紛失したくない写真が多いのだから、クラウド保存は必須といえるだろう。
Omoidoriは、ウェディングビジネスにも変化をもたらす