さとうなおきの「週刊Azureなう」

【Azureなう 11/10号】Azure SQL Databaseが最長10年間のバックアップをサポート - (page 3)

佐藤直生

2016-11-10 11:30

Azure Machine Learning:カスタムモジュールをサポート

 機械学習サービスであるAzure Machine Learningは、多数の組み込みモジュールを提供しており、それらを組み合わせることで簡単に機械学習モデルを構築できます。

 今回、新たなモジュールを追加して機能を拡張できるカスタムモジュールがサポートされました。Cortana Intelligence GalleryAzure Machine Learning Studio(ML Studio)で、カスタムモジュールを検索、追加できます。

 詳細は、Cortana Intelligence and Machine Learning Blogのポスト「Introducing Custom Modules in the Cortana Intelligence Gallery」、ドキュメント「Discover custom machine learning modules in the Cortana Intelligence Gallery」をご覧ください。


Cortana Intelligence Galleryのカスタムモジュール

Microsoft Bot Framework:Microsoft Teamsをサポート(プレビュー)

 Microsoft Bot Frameworkは、Skype、Facebook Messenger、Slackなどさまざまなチャネルに対するチャットボットを開発できるフレームワークです。現在、プレビューとして提供されています。

 今月発表されプレビューの提供が始まったMicrosoft Teamsは、新しいチャットベースのワークスペースを提供するOffice 365の新機能です。詳細は、Office Blogsのポスト 「Microsoft Teams の概要: Office 365 のチャットベースのワークスペース」、記事「マイクロソフト、Slack対抗の企業向けチャットツール『Teams』を発表」「『Slack』対抗のコラボレーションツール『Microsoft Teams』のFAQ--MSに聞く」をご覧ください。

 同時に、Microsoft Teamsの開発者プレビューもリリースされました。このプレビューでは、Microsoft TeamsのUIを拡張できるタブ機能、Office 365コネクタを使った外部サービス連携に加えて、ボット機能がサポートされています。Microsoft Bot Frameworkがサポートするチャネルの1つとして新たにMicrosoft Teamsが追加され、Microsoft Bot Frameworkを使ってMicrosoft Teams向けのボットを開発できるようになりました。

 詳細は、Bot Framework Blogのポスト「Microsoft Teams Available in Bot Framework」、Office Dev Center Blogのポスト「Announcing the Microsoft Teams Developer Preview」、Office Dev CenterのMicrosoft Teamsページをご覧ください。


Microsoft Teamsのボット

Project Olympus:クラウド向け次世代サーバ設計をオープン化

 Open Compute Project(OCP)は、2011年にFacebookが自社データセンターの設計を公開するとともに始めた取り組みであり、サーバをはじめとするデータセンターのコンポーネントや設計の効率化と相互運用性を追求するコミュニティです。Open Compute Projectについては、記事「データセンターやクラウドインフラに見る『Open Compute Project』の影響」「Open Compute Project Japan」サイトもご覧ください。

 Microsoftは、2014年1月にOpen Compute Projectに参加し、Microsoftのデータセンターで使われているサーバの仕様を公開しました。その後も、Linuxベースのスイッチ用OS「Azure Cloud Switch」スイッチなどのネットワークデバイスの管理を可能にする「Software for Open Networking in the Cloud」(SONiC) などの貢献を続けてきました。

 今回、Microsoftは、クラウド向けのサーバ設計の最新バージョンとなる「Project Olympus」を公開しました。今回は、50%程度の完成度でこの設計を公開し、Open Compute Projectコミュニティからの貢献やフィードバックを求めています。

 詳細は、Azure Blogのポスト「Microsoft reimagines open source cloud hardware」、OCP Blogのポスト「Microsoft Brings Open Hardware Design To New Heights - Announcing Project Olympus」、記事「MS、次世代のクラウドハードウェア設計をOpen Compute Projectに提供へ」「OCPJ Meet-up Tokyo 2016 夏」のセッション資料「Microsoft Open CloudServer Roadmap」をご覧ください。


Project Olympusのサーバ設計

 それではまた来週。

佐藤直生 (さとうなおき)
1999年から、OracleでJava、アプリケーションサーバ、開発ツールなどのエンジニア/テクニカル エバンジェリストを担当後、2010年9月にMicrosoftに入社。Microsoft Azureの黎明期からエバンジェリスト/テクノロジストとしてAzureを担当。オライリーなどの技術書の監訳、翻訳も多数。
ブログ: https://satonaoki.wordpress.com/
Twitter: https://twitter.com/satonaoki

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