ハイパーコンバージドインフラ専業ベンダーのNutanixは、オーストリアのウィーンで開催中の「.NEXT Europe 2016」で現地時間11月9日、同社プラットフォームのデータセンター自動化機能を強化するとともに、ネットワーク可視化やセキュリティ、オーケストレーションといった機能を拡張すると発表した。
同社によると、マイクロセグメンテーションやセキュリティ、ネットワークオーケストレーションといった機能を1クリックで操作できるアプローチを採用するという。また、APIの拡張にも力を入れるという。
Nutanixは、この動きによってハイブリッドクラウドやIoT、モバイルファースト配備に向けて同社のクラウドプラットフォームを拡張していく。
発表の要点は以下の通りだ。
- ネットワークの可視化とトリアージ:Nutanixはパフォーマンスやサービスレベルの合意(SLA)を含む、インフラに関する展望を統合的に把握可能にする。「Nutanix Prism」は、サーバや仮想化ストレージといったリソースに対する単一のビューを提示するだけでなく、アプリケーションを中心に据えたネットワークの可視性を提供するソフトウェアだ。Prismによって個々の仮想マシンやネットワークトポロジーをドリルダウンできるようになる。
- 組み込みのマイクロセグメンテーション機能:「Nutanix Acropolis Microsegmentation Services(AMS)」によって、アプリケーション間のコミュニケーションフローを検査、監視、管理することができる。Nutanixのマイクロセグメンテーション機能によって、発生しつつあるセキュリティ上の脅威を小さなセグメント単位で切り離せるようになるというわけだ。
- ネットワークサービスに向けたオーケストレーション:「Nutanix Acropolis」は、スイッチやアプリケーションデリバリコントローラ(ADC)、ファイアウォールに対するポリシー変更を容易にするAPIを提供する。ちなみにNutanixはスイッチやセキュリティ関連の数多くのパートナー企業と提携している。
Nutanixによると、ネットワークの可視化機能、そしてネットワークのオーケストレーションに関するAPIの第1弾は2017年1月までに提供するという。また、その他のツールは現在開発中だとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。