日本オラクルは、11月9日、仮想テープストレージ製品「StorageTek Virtual Storage Manager 7 System」(以下、「StorageTek VSM 7 System」)を提供開始すると発表した。同製品は「Oracle Cloud」を利用することにより、完全に自動化されたディザスタリカバリを進めることができる。さらにリモートサイトにメインフレームが必要なくなるため、大幅なコスト削減が実現できる。
「StorageTek VSM 7 System」は、シームレスなクラウド連携が可能で、パブリッククラウドに対して直接的なストレージ階層化機能と自動化機能を提供し、データ重複排除機能も搭載している。そのためクラウドストレージに対して、オンプレミスのストレージと同様にアクセスすることが可能となる。さらに、オラクルがIaaSとして提供する「Oracle Storage Cloud Service - Object Storage」および「Oracle Storage Cloud Service - Archive Service」とシームレスに統合できるように設計されている。
「StorageTek VSM 7 System」は、過去世代のVSMシステムとの完全なデータ交換をサポートする。また、富士通のOSIV/MSP、IBM z Systemsに接続することができ、256台34倍の容量に拡張することが可能。クラウドでのストレージ階層化の機能により、オンプレミスに導入した「StorageTek VSM 7 System」から「Oracle Storage Cloud Service」または「Oracle Storage Cloud Archive Service」への可視性を提供する。
同製品はオラクルの最先端プロセッサ「SPARC M7」を搭載しており同プロセッサのセキュリティ機能である「Silicon Secured Memory」を使用できる。また、パフォーマンスを損なうことなく保存済みデータと着脱式テープメディアにワイドキー暗号化機能を提供する。
さらにオンプレミス側から「Oracle Cloud」にデータ保護ソリューションを提供できる。これにより、メインフレームのストレージと異種混在環境のストレージのすべての要件に一元的に対応可能となる。また、ポリシーを設定することで、外部ディスクストレージから低コストのオフサイトクラウドストレージにファイルを自動的にコピー、移行が可能だ。