アプリケーションインテリジェンス企業のAppDynamicsは米国時間11月10日、「App iQ」プラットフォームの新エンジン「Business iQ」を発表した。これによって、同社はビジネスアナリティクスの分野にさらに踏み込むことになる。Business iQを利用することで、最高情報責任者(CIO)から各事業部門の担当役員、開発者に至るまで、さまざまな立場の人間が、意思決定にアプリケーションインテリジェンスを利用できるようになる。
Business iQは同社の2016年秋向けリリースの一部として提供される。
AppDynamicsのこの取り組みは、アプリケーションに関する情報からビジネスに関する知見を得ようとするもので、New Relicなどほかの企業でも同様の試みが見られる。ビジネスのあらゆる活動はソフトウェアを通じて行われており、データはアプリケーションの中を流れている。同社は、開発と運用を連携させる「DevOps」に事業部門を加えた「BizDevOps」に力を入れている。
Business iQの提供によって、AppDynamicsは企業のデジタル変革を支援する企業としての性格が強まったと言える。
Business iQのゴールは、共通のインターフェースとフォーマットを提供することで事業部門とIT部門の連携を可能にすると同時に、事業に影響する知見を認知するまでにかかる時間を短縮することだ。App iQには、Business iQの他に、トランザクションを監視する「Map iQ」、コードを監視する「Diagnostic iQ」、ビッグデータ関連のエンジン「Signal iQ」などのエンジンが含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。