アクセンチュアは11月10日、排泄予知ウェアラブル「DFree」を開発するトリプル・ダブリュー・ジャパンと協業したと発表した。今回の協業は、アクセンチュアが、顧客とスタートアップ企業、自治体などとの相互連携を促してオープンイノベーションを推進する取り組みの一環という。
この協業によりアクセンチュアは、DFreeの技術やアイデアを活用して、アクセンチュアの顧客とともに医療・ヘルスケア分野における新規サービスなどを開発。トリプル・ダブリュー・ジャパンは、アクセンチュアの顧客に対してDFreeの活用方法を提案し、拡販を強化するほか、顧客の要望や意見を踏まえ、アクセンチュアと共同でDFreeの普及に向けた研究やサービス開発を進めるとした。
DFreeは、超音波センサで膀胱の水分量を測定し、機械学習アルゴリズムにより排泄時期を予知するウェアラブルデバイス。アクセンチュアとトリプル・ダブリュー・ジャパンは、すでに神奈川県横浜市にある特別養護老人ホーム「和みの園」にてDFreeの実証実験を行い、DFreeがどの程度、入居者の生活の質の向上や、施設のオペレーションの効率化に寄与するかの検証を進めているという。
両社は、より実践的で効果の高いDFreeのソリューションを構築するため、この協業を通じて、引き続き介護施設や病院などにおいて実証実験を継続するとした。
アクセンチュアはオープンイノベーションやデジタル化の拠点として、アクセンチュア・デジタル・ハブを7月に設立、他社との連携を推進している。